2026.08.07
ブログテーマ:2026年8月6日モーニングセミナー
2026年8月6日
第746回 経営者モーニングセミナー
講師: (一社)倫理研究所 法人局 法人レクチャラー 寒河江市倫理法人会 相談役 ㈱カイノ電器 代表取締役 海野 晋氏
テーマ:倫理経営を取り入れた実践報告
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日のモーニングセミナーは、寒河江市倫理法人会相談役、海野晋法人レクチャラーの講話でした。参加できなかった会員の皆さまや、入会をご検討中の皆さまに講話の魅力が少しでも伝わればと思い、私なりの学びと感想を添えてご紹介いたします。

プロフィール:
㈱カイノ電器 大正15年2月創業=創業100年 3代目の代表取締役 家電製品販売&修理/住宅リフォーム/パソコン販売・パソコン教室
受賞歴:
平成26年 経済産業省PSアワード 商務流通保安審議官賞(東北初)
令和2年 経済産業省PSアワード 技術総括・保安審議官賞
令和3年/7年 経済産業省PSアワード 経済産業大臣賞(東北初&2回目)
経歴:昭和44年5月山形県西村山郡大江町左沢生まれ 平成6年3月松下幸之助 商学院第24期生卒塾 平成7年4月㈱カイノ電器入社(26歳) 平成18年7月㈱カイノ電器代表取締役就任(37歳) 令和4年4月県北PS会会長就任 令和5年5月山形県電機商業組合村山支部支部長就任 令和7年4月山形県電機商業組合副理事長/あい電 本部長就任
倫理歴:平成15年7月 寒河江市倫理法人会入会 平成15~24年 MS正副委員長/正副専任幹事/広報正副委員長 平成24年9月会長(3年)/法人レクチャラー拝命 平成27年9月副会長(3年) 平成30年9月会長(1年) 令和元年9月山形県倫理法人会モーニングセミナー副委員長 令和2年9月山形県倫理法人会モーニングセミナー委員長 令和3年9月山形県村山地区長(2年) 令和5年9月寒河江市倫理法人会 相談役 現在に至る

東京の大学卒業後、滋賀県の松下幸之助商学院(24期生)で学び、松下電器で1年修行後、家業の㈱カイノ電器に26歳で入社しました。営業・専務を経て38歳で代表取締役に就任しましたが、当時は30代での社長が少なく市役所などで「社長ご本人が来てください」などとよく言われました…。パナソニック系列の町の電気屋さんで現在従業員は私と妻を除いて14名。顧客登録は県内広域で約3000世帯です。営業が訪問販売をしながら、あらゆる困りごとを聞き、対応しています。顧客は70代前後が非常に多く60~80代で約65%を占めております。
超高齢化社会と呼ばれている時代ですがネガティブだけにとらわれず、逆に60代はまだ若いと思われるよう60歳以上の方しか入れないカイノ60クラブを創設し、仕事や趣味を通じた関わりを強くしております。月1回の活動ですがレコードを私や会員が持ち寄ったレコード鑑賞会などで70代前後の方々を中心に和気あいあいと音楽を通じた交流の場を提供しております。本人が一番楽しんでおりますが…。他に登山も好きです。

当社は平凡な電気屋ですが、100年企業の仲間入りができました。祖父はラジオ放送が無かったころにラジオを作って売っていたというのがルーツです。町の電気屋さんの仕事は、とにかく人と会います。ですから、営業は人の心の動きを知らないと、なかなかうまく立ちいかないことになります。お客さんがどんなことを考えて、どんなことを不快に思い、どんなことを心地よいと思うのかを考えながら仕事をする中で、自社では職場の教養を使った朝礼が効果的であるということを私はこの20数年、活力朝礼をやり続けて思っております。
そう思うのは、IQという知的なところは研修会等で学ぶことはできますが、人の心を読むことはなかなかできることではありません。人を磨くのは人だとよく言われます。まさに倫理法人会がうってつけであると私は思います。

会社の理念として「感謝・報恩」を大切にしております。これは松下電器の七精神の一つ。感謝を行動で返すことで喜働・明朗につながると解釈し実践しております。
私は倫理との出会いは23年前、平成15年に入会し、設立時からずっと役職をいただいております。はじめはわからなくても繰り返しモーニングセミナーやイブニングセミナーに参加することで、新たなヒントを得られることに気づきました。そして心を素直に「聞く姿勢・聞き方」が上手な人は、より多くを吸収できることも気づくことができました。経営改革にはまず思考の改革が必要ということで「従業員は商品である」と捉えることで、従業員を磨き、彼らが胸を張って自慢できる会社を目指すことが大切です。人にはいろんな性格がありますが接客・営業には人の機微を読む力が不可欠であり、これは人との磨き合いでしか向上しません。だから倫理法人会は「人が人を磨く場」として適しているのではないでしょうか。
今までいろんなことがありましたが、その中でリコールがありました。松下電器製FF式石油暖房機のリコールで約660台の対応に追われ、苦情が集中しました。当初は従業員を「使ってなんぼ」と考えていた時代でした。この危機を通じて従業員の献身的な姿を目の当たりにし、「会社の商品は従業員である」という認識に転換することができました。
倫理法人会での「恐れ・憂い・怒り・急ぎを捨てる」「人を改めさせる前に自らが改まる」を実践したことで、危機を乗り越えられたと感じています。
そのリコール経験を活かし、2014年に経済産業省「製品安全対策優良企業表彰」で初の応募ながら銀賞にあたる「審議官賞」を受賞。その後、小中学生向けの製品安全教育活動などが評価され「経済産業大臣賞」を受賞。さらに、高齢者向けコミュニティ拠点を設立や地域貢献が評価され、東北初の2度目の「経済産業大臣賞」を受賞。この十数年の取り組みが評価され、経済産業省から高齢者向け製品の実証実験への協力を依頼されるようになりました。
倫理の実践は「気づき」と「実践」が基本ですが、成果が出ない時はチェック=倫理指導で「改善」が不可欠です。倫理指導を受けないと独りよがりになってしまうからです。
従業員と正対し、その関係を「敵」ではなく「仲間」、そして今は「家族」と捉えるようになりました。リーダーは時に「家長」として厳しい判断を下す責任があります。

直近で知人の死をきっかけに死生観を深く考えるようになりました。死は自分の生に対する恐怖として誰にでもあります。先輩から教えてもらったのは、人の死は試練の場でもある。それをどう乗り越え、残された者がそれをどのように生きるエネルギーに変えるのか、という重要性を学びました。
倫理はリーダーを育て、実践力と「タフな心」を養います。ポジティブシンキングとブレイクスルー思考があれば「打つ手は無限」になります。そして、その苦難を乗り越えた体験を他者に広める使命が生まれるわけです。
私はそのような考え方で地元を明るく、電気屋さんらしく「明るく照らす存在」になりたいと思っております。私は本当に天職に恵まれたと感じています。現在、息子が電気屋の修行をやっております。4代目になるかどうか未定ですが、今後ぜひ励ましていただければ幸いです。
山形市中央倫理法人会は特別な存在です。他の単会が心折れかかっている時にでも中央さんが本当に明るく輝いているのが私たちの励みになります。ぜひ来年度、樽谷新会長に頑張っていただいて、皆さんで盛り上げていただきたいと思います。
今日はご清聴ありがとうございました。 終
講話を聴いて
海野レクチャラーは常に朗らかな笑顔と立ち振る舞いで周りの人の心を明るくしてくれる存在と感じております。今日の講話を拝聴し、総じてその意味が少しはわかった気がしました。
中でも私が一番心に残ったのは「会社の商品は従業員である」という言葉でした。リコールという大きな苦難の中で、社員の献身的な姿に気づき、経営者としての考え方が変わったというお話から、人は苦しい経験を通して本当に大切なものに気づけるのだと感じました。
また、「感謝・報恩」を理念に掲げ、高齢者が集い、笑顔になれる場をつくっている取り組みもとても素敵でした。商品を販売するだけではなく、人とのつながりや地域とのご縁を大切にされている姿勢に、温かい会社づくりとはこういうことなのだと感じました。

そして、「人を変える前に、まず自分が変わる」という倫理の実践を積み重ねてこられたからこそ、多くの困難を乗り越え、社員や地域から信頼される会社になったのだと思います。
私自身も、仕事ではつい結果ばかりを求めてしまうことがあります。しかし、人との信頼関係や感謝の積み重ねこそが、最後には大きな力になることを改めて学ばせていただきました。
「地元を明るく照らす存在になりたい」という最後の言葉がとても印象的でした。私も周りの人に安心や笑顔を届けられるよう、まずは身近な人への感謝を忘れず、日々の実践を積み重ねていきたいと思います。
海野晋法人レクチャラー、本日は貴重なご講話をありがとうございました!
それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日のモーニングセミナー参加人数24名
次回のご案内
次週8月13日(木)は休会となります。
8月20日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:山形市中央倫理法人会 会員 ㈱ハイテックシステム 代表取締役 土屋 浩氏
テーマ:「縁尋機妙(えんじんきみょう)・多逢聖因(たほうしょういん)」~出会いが人生を変える~
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

