2026.03.06
2026年3月5日モーニングセミナー
2026年3月5日
第725回 経営者モーニングセミナー
講師:一般社団法人 倫理研究所 川又久万 名誉専任研究員
テーマ:「生涯青春」
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日のモーニングセミナーは、一般社団法人 倫理研究所 川又久万名誉専任研究員よりご講話いただきました。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の魅力を少しでも感じていただけたらと思い、講話内容と私の感想を添えた形でお伝えします。
そして講話の前に会員スピーチがあり、(有)北海 森田展弘幹事よりスピーチいただきました。

会員スピーチ:鳥居ヶ丘でお食事処北海を経営。社長の父・母・叔母・自分の4人で切り盛り。今年の1月4日に父が倒れ、現在は3人で昼営業をしている。当会の浅倉啓一相談役が頻繁にお店にお越しくださり、2カ月ほど前「厨房の奥に入っても、森田さんらしい元気な『いらっしゃいませ』を言った方がいい」という助言を受けた。この言葉にハッとさせられました。日々の売上や父の入院費用といった自己中心的な考えで周りを見れていなかったと反省しました。それ以降は、可能な限りお客様に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と声をかける実践を続けています。こんな小さくても大事なこと気づかせてくれたのは倫理法人会に入会し、浅倉相談役の訪問・助言があったおかげ。これからも実践を続けていきます。

川又久万名誉専任研究員講話:
プロフィール 1965年6月個人会員として倫理研究所の青年部活動に参加。その後、実践部・支所役員を歴任(この間33年は一般企業に勤務)
2000年に前職退職後、倫理研究所入所
2001年9月法人局普及事業部 専任研究員 九州・沖縄方面 副方面長
2003年9月法人局普及事業部 北海道・東北方面 副方面長
2011年8月倫理研究所定年退職
2011年9月法人局 名誉専任研究員 現在に至る
皆さんに必ず聞くことが3つあります。
① 何のために倫理法人会に入会したのか?
② 何のためにモーニングセミナーに通っているのか?
③ 何のために役を受け、時間、お金、体力を投じているのか?
この問いの答え、すなわち学びの目的は、「楽しく暮らしたい」「幸福な人生を過ごしたい」「会社の繁栄を果たしたい」ということではないでしょうか。
この目的を達成するための具体的な目標は、「万人幸福のしおり」の9ページに記されています。明朗(ほがらか)・愛和(なかよく)・喜働(よろこんではたらく)」の3つであり、これをさらに突き詰めると「純情(すなお)」の一つになる。
純情(すなお)な心とは:ふんわりと柔らかで、何のこだわりも不足もなく、澄み切って張り切った心。
素直の具体的な意味は2つ
一つは、「すべてをあるがままに受け入れること」=どんな嫌なこと、困ったこと、嫌なことを言う人でも、あるがままに「こういう人なんだな」「自然災害だからしょうがないな」とそのまま受け入れること。頼まれたら「わかりました」と、まず受け入れることが重要である。考えるのはそのあとで良い。
二つ目は、「気づいたらすぐに行うこと」「正しいと思えたことを断じて実行する」行動面の素直さ。

この「明朗・愛和・喜働」、すなわち「純情(すなお)の心」を持ち続けることで、楽しい暮らし、幸福な人生、企業の繁栄が実現する。
純粋倫理とは自然法則。守れば必ず幸せになり、守らなければ必ずおかしくなる「羅針盤」のようなものである。船や飛行機がどんな荒天でも羅針盤によって目的地にたどり着くように、企業経営における羅針盤が純粋倫理である。
しおりの第9条(破約失福)では法律から子供との小さな約束まで、すべての約束は同じレベルにあると考え、重く捉えることが正しい。約束を守るか守らないかによって、苦難という形で結果が現れ約束の大小に軽重はない。

本日のテーマ「生涯青春」、人生100年時代において私たちがすべきことは「働く喜びを満喫していくこと」である。これは万人幸福のしおり第10条の「勤労歓喜」にあてはまる。人生や商売の本当の報酬はお金ではなく、働く心によって得られる「働きの喜び」そのもの。
万人幸福のしおり第10条から
① 見返りを期待しない働き
真心で働いたとき、必ず喜びが湧く。
「何の期待もなく、予期するところもなく働いたとき、自ずから感ずる喜び」は他のどんな喜びにも変えがたいものである。
真の働きには「喜びという無上の報酬」がすでに与えられており、給与は「喜んで働く人を養う天の恵み」、つまり割増金(ボーナス)のようなものである。
② 人のための働き
様々な喜びの中でも、働きに伴う喜びは「地味で素朴で尽きぬ喜び」である。特に「真の働きにより人を助け、人を救い、人の喜びを我が喜びとする。その喜び」は「地上無比の喜び」であり、人生最大の喜びである。
③ 仕事の尊さを悟る働き
「自分のただいまついている仕事の尊さを悟って」、つまり自分の仕事がいかに世の中やお客様の役に立っているかという意義を知り、懸命に働くときに自然に与えられる楽しみも、何物にも代えがたい人生の喜びである。
この3つの実践をすることで希望ある限り若くいられ、失望すればともに老いる…
倫理運動の創始者、丸山敏雄の言葉「働きが一切であり、働きが人生である。働きが生命である」とは、年を重ねても第一線から退くのではなく、現役の人たちを陰で支えるような行動を取ることが大切だ。
生涯青春の精神を体現する言葉として
「人は信念とともに若く、疑惑とともに老ゆる」
「人は自信とともに若く、恐怖とともに老ゆる」
「希望ある限り若く、失望とともに老い朽ちる」
そして「もう年だから」といった望みを失う言葉を発してはならない。
また、自己を大切にすることの本質とは、万人幸福のしおり111ページに書いてある。最も己を大切にすることは、「自己の個性(たち)をできるだけ伸ばして世のため人のために働かすこと」「己の一切を学問にささげ、事業に傾け、仕事に没頭してこそ、はじめて異常(ふしぎ)の働きができる」ことである。
85歳になった今「本当に楽しい人生をやっと見つけた」という心境である。全国を飛び回り、人々に会う喜びがある。
しかしながら、社会の現状は 戦後80年を経て、個人主義が蔓延し家庭崩壊が進んでいる。その結果、親を失った子供たちが自己を律することができず、犯罪に走るケースが見られる。 学校教育も崩壊寸前であり、先生が尊敬されず、思うように子供を叱れない状況にある。このような状況下で、「企業が人間教育の最後の砦」となっている。経営者は業績向上のために社員教育を行い、自らの人間力を高めるという大きな責任と使命を負っている時代になった。
この倫理法人会の会員は、
① 倫理研究所が目指す日本創生=日本の良い伝統を引き継ぎ、国を再生すること。
② 地球倫理の推進=地球環境をきれいに保つこと。企業の文化や発展も、住みよい地球があってこそ成り立つ。
③ 支払う会費(1万円)で成り立ち、役員としての無償の活動が、これらの倫理運動を支えていることにプライドを持とう。

世に存在するすべてのものには使命と価値がある。経営者、社員、父親、母親など、一人ひとりが使命のレベルが高ければ高いほど、社会への貢献度も高くなる。かの松下幸之助も事業の目的について悩んでいた際、ある宗教団体の本部で、信者たちがお金のためでなく笑顔で喜んで奉仕する姿を見た。その姿から、彼らが「宗教を通して世の中の人を救いたい」という使命感を持っていることに気づいた。これを機に、松下氏は自社の使命を「貧乏をなくすこと」「必要な時に必要な家庭電器をお届けすること」と心に決め、ナショナル→パナソニックという大企業へと成長させた。使命の本質は「人のために働くこと(利他)」にある。倫理法人会の役員も、会長、専任幹事、事務長、幹事といった各自の使命を自覚し、会長をサポートすることで組織の繁栄、ひいては日本の創生に繋がる。企業経営者をはじめとする私たち一人ひとりが、自らの「使命」を自覚し、その使命を果たすことを通じて、社会、日本、そして世界をより良くしていきましょう。
終
スピーチを聴いて:
森田幹事は、夜営業していた当時もモーニングセミナー朝礼から参加し、幹事の中心役をかって出てくれており、歴の浅い幹事の模範となってくれております。特に昨年度からは、姿勢・声の出し方・所作に至るまで丁寧なアドバイスをしてくれ、幹事としていなくてはならない存在に成長してくれました。
年初に社長であるお父さんが倒れられたことで、お店は朝晩の営業から昼営業のみのスタイルに思い切って切替え、店のやり方と己の在り方を確立するため懸命に実践している姿、心の姿勢が伝わっております。目の前のお客様への配慮が欠けていたことを教えてくれた浅倉相談役。商売だけの勉強会や付き合いだけではこんなことは教えてくれません。これが倫理法人会の学びと実践なのだと教えてもらいました。また、森田幹事自身が改めてお父さんとの関わり方を直に感じていることでしょう。この心のあり方、それをもとにした実践が今後の運命を左右する大きな人生のポイントが、今ではないでしょうか。苦難福門となるようその姿を我々に見せ続けてください。
本日は貴重なスピーチありがとうございました。

講話を聴いて
昨朝は東北新幹線の運休ニュースがあり、川又名誉専任研究員の東京からの移動は大丈夫なのか心配しましたが、一昨日に仙台に入り山形へ向かうとの報を受け安堵。昨晩の基礎講座では、普段は聞けない倫理の深い学びとシェア会で実のある時間となりました。続く今朝は、「生涯青春」のテーマでのご講話。人生100年時代における働き方の意義、特に働く喜びの本質について深掘りしてもらいました。明朗・愛和・喜働と常々耳にしますが、その本質の意義。

また、企業の役割、倫理運動の目的、そして個人と組織が持つべき「使命感」の重要性には深く考えさせられました。本日の参加者をはじめ、一人ひとりが社会に対して果たすべき役割とは。という宿題をいただいたのではないでしょうか。同時に、わが父母をはじめ皆さんは親の仕事、役割を全て取り上げたりはしていませんか?本日の講話を聴いて、親世代の方から使命感を取り上げてはならないと再認識させられました。使命感があることによって人は考え、動くことが出来る。その結果、世のため人のために働く喜びによっていつまでも快活でいられるのだろうと強く思いました。
貴重なご講話ありがとうございました。
それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日のモーニングセミナー参加人数:24名
次回のご案内
3月12日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:県立高校美術科非常勤講師 喜早洋介氏
テーマ:これからの山形を創るのは誰か。大人が楽しめば、若者は自ずと育つ。
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

