会長ブログ

2026.02.28

2026年2月26日モーニングセミナー

2026年2月26日
第724回 経営者モーニングセミナー
講師:山形県倫理法人会 研修委員長 桜オフィス 代表 高橋奈美恵氏
テーマ:「人材育成の2つの極意」~落ちこぼれ幹部自衛官が安倍元総理に堂々と謁見できた理由~」

 

ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日は桜オフィス 代表、高橋奈美恵山形県研修委員長からご講話をいただきました。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の魅力を少しでも感じていただけたらと思い、講話内容と私の感想を添えた形でお伝えします。

 

 

プロフィール:1976年東京生まれ、山形育ち、1児のママ。高校卒業後に航空自衛隊入隊。ブルーインパルスと同機種の整備に従事、27歳で新潟県の看護大学進学、看護師・保健師資格取得後山形大学医学部附属病院勤務。35歳で陸上自衛隊看護師幹部となる。41歳で東根福祉会勤務。49歳で桜オフィス設立~現在に至る。
特技は匍匐前進!(ほふくぜんしん) 第1~第5までの全て
現在は管理職を整え社員が辞めない組織づくりの専門家、保健師×心理学×自衛隊式の手法で人材育成コンサルタントをしています。

 

倫理歴は令和4年12月 北村山倫理法人会入会
令和7年5月 北村山倫理法人会モーニングセミナー委員拝命
令和7年9月 山形県倫理法人会 研修委員長拝命

 

看護師幹部として自衛隊仙台病院に勤務しました。看護師幹部には2つの役割が存在。一つ目は一般の看護師と同様の業務を行うこと。2つ目は災害派遣や海外派遣などの過酷な状況下で病院と同様の看護業務を行うこと。このため、過酷な同状況を想定した厳しい環境下(風呂・トイレ・水道なし)で、山中に1週間ほどこもる訓練が月に1~2度ほど課されます。大きな水筒タンクに水を汲んでいき最後は錆まみれの水を飲むことも…。真夏でお風呂に入れず横になることもできず立って寝る経験も…。過酷な中でも実際の災害派遣や海外派遣で看護業務の陣頭指揮をとるというのが改めて2つ目の役割になります。これが管理職以上に課せられる最も重要な任務。これを遂行し、組織目標を達成する隊員を育てることが求められる。人材育成=最重要任務。
35歳で入隊後3カ月間東京で基礎訓練を受けたのちに仙台病院に異動、その時点で管理職という立場。人の名前が覚えられず、自分の業務で手一杯だった。コミュニケーションと人間関係の構築ができず、部下を育てることができなかった。
転機となったのが、陸上自衛隊幹部候補生学校への訓練入校。これは福岡県久留米市にある陸上自衛隊唯一の学校で、幹部自衛官になるための登竜門。36歳の最年長で入校し、エリートの同期24歳に全くついていけない「落ちこぼれ」だった。そして追い打ちをかけたもの。それは最も徹底された教育=「挨拶」と「即答」であり、当初はプライドから強い抵抗感があったが、幹部候補生学校教官というのは、幹部自衛官の中のトップ・オブ・ザ・トップ。雲の上の存在。その方たちから強制される意味を求め始め調べた。挨拶は仏教用語に由来し、「挨:あい」は心を開く、「拶:さつ」は相手に飛び込むという意味。つまり相手を全面的に肯定する意思表示。
挨拶の5大心理効果:
① 大切な第一印象の形成
② 人となりを表現
③ コミュニケーションの扉となり、お互いの理解を高め共有につながる
④ 信頼関係・絆が強固になる
⑤ 自己肯定感を高める
特に第一印象は2~3年持つため大変強力な意味を成します。
「挨拶」が最も重要なことの1つ。コミュニケーションの扉となりたった2~3秒の言葉の掛け合いでお互いの理解・共有が深まり信頼関係が生まれると自己肯定感も高まる。
また「即答」が2つ目。即答の理想は0.2秒。感情を司る右脳(0.2秒後作動)より先に、脳がフラットな状態で返事をすることで、前向きな行動につながる。まずは「はい」と返事をすることが重要。
即答の効果:
①相手の自己肯定感を高める: 自らの発信がすぐに認められることで相手は受け入れられてると実感
②信頼関係の構築: 相手に対する誠実さや関心が高い印象を形成
③コミュニケーションの活性化: 相手は返答を待つストレスがなく、安心して想いや感情を共有できる
④自己成長:自己の知識や思考力を高める
幹部時代、膨大な報告に誠意ある即答をするため毎日必死に勉強し技術を磨いた結果、これが最大の自己成長につながった。

 

 

「挨拶」と「即答」を続けた結果、同期との間に良好なコミュニケーションと人間関係が形成され、報告・連絡・相談が最速化。互いに教え合う文化が生まれ、チーム全体の能力が飛躍的に向上した。その結果、最過酷訓練で30キロの装備を背負い徹夜で40キロを歩く過酷な夜間行軍訓練、さらにその後は実弾入りの銃を持ったまま泥まみれ戦闘訓練を飛躍的な能力の向上で候補生全員が一人もリタイアすることなく突破できた。
過酷な訓練を終え、自衛隊仙台病院に戻りました。学んだコミュニケーション、人間関係の構築を丁寧に行っている中、神町駐屯地内にある第6後方支援連隊衛生隊に配属。山ごもり訓練の傍ら管理職・看護師業務に就きました。そこではベテランの部下との関係に苦しみました。
何回も心が折れました。そんな時こそ原点回帰。倫理法人会の「人は鏡」(鏡の法則)という教えを徹底し、他人を変える前にまず自らが変わることを実践。部下を自分の鏡とみなし、自己を省みることで、徐々に信頼関係を構築しました。起きる事象を鏡とすることで全て自分に落とし込み自己を改める。挨拶・即答の徹底により、当初挨拶もしなかったベテラン隊員が自ら挨拶してくるようになり、指示がスムーズに通るようになった。職場の雰囲気が良好になり協力体制が生まれ、残業時間も減少。人材育成が進み、組織目標が達成されるようになった。結果として、
① 耳を傾け信頼いただけるように
② 指示や指導などがスムーズに入るように
③ 職場の雰囲気が改善しお互いに支援を
④ 人材教育が進み組織目標達成へ
これを実践した効果です。

 

 

部隊勤務におけるもっとも思い出深い任務が、立て続けに2つの災害派遣に参加したこと。日本政府派遣命令で1つ目は伊豆大島台風被害地域へ医療班として派遣。野外看護を行いながら、何百人という隊員の健康管理、陣頭指揮、現場での采配。ようやく現場の状況が落ち着き帰還。しかし中4日で2つ目のフィリピン台風被害地へ日本政府専用機で行きました。心身ともに過酷な状況下で「誰一人欠けることなく任務を達成し、家族のもとに帰る」という組織目標を掲げ、完遂できた。
フィリピン派遣での活躍が認められ、約20名の選抜幹部の一人として安倍元総理(当時)への謁見が実現。総理から「日本のためにありがとう」と握手された際、落ちこぼれだった自分が最高の栄誉を得られたのは「挨拶と即答」「人間関係とコミュニケーションの丁寧な構築」という基礎をシンプルに愚直に実践した結果だと確信しました。

 

 

人材育成の極意は「挨拶」と「即答」であり、それを通じて「コミュニケーションと人間関係を丁寧に確立していく」こと。これに近道はない。皆さんも様々な思いや悩みがあると思いますがこの挨拶と即答を実践し、正しいコミュニケーションと人間関係を確立して各々の幸せや願いが叶いますようお祈りしております。

 

 

講話を聞いて。
今年度から山形県倫理法人会の研修委員長になられ日々、元気よく活動をされている高橋奈美恵研修委員長。日頃から元気が良く、長年この会に入っておられたのだろうなと思っていたところ令和4年12月に北村山倫理法人会の入会がスタート。まだ入会して3年2ヶ月だったことに驚きました。現在は人材育成コンサルタントとして活躍されている原点が、自身の幹部自衛官の経験を通して学んだ人材育成の2つの極意。これを実体験をもとに実にリアルに教えてもらいました。自身を落ちこぼれと評した高橋研修委員長が、自衛隊幹部候補生学校での厳しい教育を通じて「挨拶」と「即答」の重要性を体得し、それがコミュニケーションの確立と人間関係の構築に不可欠であることを説いたことで心理学や脳科学の知見、幹部候補生学校や部隊勤務での具体的なエピソードを交えながら、これらの基本的な行動が個人と組織に与える具体的な効果を説明し、特に管理職(企業経営者・幹部)が実践することの重要性を教えてもらいました。愚直に地道にこの基礎を徹底することが、個人の成長のみならず、組織目標の達成など有意義な人生につながるものであると、私自身大変勇気をもらいました。今日から挨拶・即答を実践していきます。今後の益々のご活躍を祈念申し上げます。
本日は貴重なご講話ありがとうございました。

 

 

それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!

本日のモーニングセミナー参加人数:24名
次回のご案内
3月5日(木) 6:30~  山形国際ホテル6階
講師:一般社団法人倫理研究所 名誉専任研究員 川又久万氏
テーマ:「生涯青春」

 

本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局

ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

PAGE TOP