会長ブログ

2025.11.21

2025年11月20日モーニングセミナー

第711回 経営者モーニングセミナー
講師:一般社団法人 倫理研究所 法人局 法人スーパーバイザー
㈱黒姫和漢薬研究所 代表取締役社長 狩野土(かのうはかる)氏
テーマ:顧客創造と純粋倫理

 

ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日のモーニングセミナーは、一般社団法人 倫理研究所 法人局 狩野土法人スーパーバイザーよりご講話いただきました。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の魅力を少しでも感じていただけたらと思い、講話内容と私の感想を添えた形でお伝えします。

 

 

そして講話の前に会員スピーチがあり、本日は敬寿会、正木徹氏よりスピーチいただきました。
会員スピーチ:
敬寿会はここ山形で今年で創業31年。創業者は金澤敬一氏。家族介護の経験から「家族愛と介護」の必要性を感じ全くの素人からスタートした。当初は従業員十数名の家族労働に近い形だったが、現在は拠点施設20箇所、事業所90箇所以上、従業員1,050名を超える規模に成長している。法人名「敬寿会」は、創業者である金澤敬一氏の「敬」と、妻である金沢寿香氏の「寿」を組み合わせたもので、夫婦愛と二人で事業を進める決意が込められている。東京進出の際は、山形県の企業が行政の認可を得ることは困難だったが、「三世代同居率日本一の山形が持つ家族愛の文化で、東京の高齢者を支えるのは当然」と訴え、認可を獲得。この「家族愛」という創業以来の理念が成長の原点となっている。拠点が山形にあることが誇り。近年はプロスポーツのスポンサーになっており地域貢献と介護の「暗い」イメージから「新しい」イメージへの刷新を図り山形の拠点としての誇りを持ち事業を継続していきます。

 

 

狩野土法人スーパーバイザー講話:
プロフィール 1961年6月長野県信濃町生まれ。1996年11月長野県倫理法人会入会、県副幹事長、長野県飯山みゆき倫理法人会会長、長野県北信地区副地区長、長野市中央倫理法人会相談役・副会長・会長、長野県倫理法人会会長・相談役を歴任。2005年法人レクチャラー、2020年倫理経営インストラクター、2021年法人スーパーバイザー就任。

 

 

平成20年、薬草に関心を持つ英国チャールズ皇太子(現国王)が日英国交150周年行事で来日の際、㈱黒姫和漢薬研究所を訪問された。これは前年に他界した両親の生き様が繋いだ縁だと捉えている。代表商材「えんめい茶」には「生涯現役」の願いが込められている。

 

企業は「大自然健康づくり運動」と「人間復興」運動を理念に掲げ、健康を「健やかな体と安らかな心(健体康心)」と定義。康(やす)らかな心=心が満ちた状態
正々堂々とした理念(旗印)を掲げ、それに基づいた陣(人や組織・手法)で事業を行う「正々の旗、堂々の陣」ということを自社の旗印にしている。

会社の経営理念(Vision)は「私たちは聖命(いのち)輝く社会を創造します」。ここでいう「命」は聖なる命(生命)を指す。
企業理念(Mission)は「人生に感動と喜びの付加価値をつくり続ける」 3つの付加価値
1. お客様の生活に感動と喜びを創造する。
2.お客様の健康に貢献することによって社員の人生に感動と喜びを創造する。
3.企業活動を通じて日本民族・国家・地域社会に貢献する。

 

これは27年前、37歳で社長就任した時に作成したもの。
そして創業者である両親の経緯と戦前の活動が、後の事業の背景となっている。
父は東京深川生まれで拓殖大学で学んでいたところ学徒出陣で陸軍入隊、幹部となり情報活動などを学んだが在学中に終戦を迎えた。敗戦後、従来の価値観が崩落していく中、黒姫での開拓の道を選んだ。開拓民の生活は非常に厳しく、社会的地位が低かった。父は集落内の子供たちの勉強を教えるようになっていたある日、食料を乞うも拒絶され、子供たちが馬糞の中の豆を食べる姿を見たことが創業を決意させる動機となった。昭和22年9月のことだった。
この出来事で軍人時代に学んだ知識を思い出し、山野に自生する薬草を見極めて製品を作ることを決意、病気で倒れる村民のため薬草園を作ったことが創業の原点。

 

 

父からいろんなことを学んだ。
自身が16歳目前の高校受験で不合格になり人生一番の落胆、昭和50年3月20日。 父親は「クヨクヨしてもダメだ。お世話になった先生方に挨拶に行け」「お前の足で歩いて行け」と自立を促しました。
学校で先生方一人ひとりに挨拶を済ませた後、一年間浪人してでもその学校に入りたいという決意を固めた時、校門で父親が待っていた。「今日のことを刻むんだぞ」と言って写真館へ連れていかれ写真を撮った。父親は道中、「こんなことでへこたれるな」「常に顔は上を向けていろ」「周りは関係ない、お前はお前として全力を尽くした結果だ」と励ましてくれた。この瞬間に父親から逆境を跳ね返すための多くのことを教わり、その時に撮った写真は今でも書斎の一番見えるところに置いている。子の悲しみ=親の悲しみというのが今、よくわかる。

 

そして浪人中、父親から2冊の本を教えてもらった。ガンジーとヴィクトール・フランクルの本だった。
ガンジーの教え: 「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」これは、明日死んでも悔いのない今日を生きると同時に、人生は知らないことだらけであるため学び続けるべき。
フランクルの教え: アウシュヴィッツ収容所での体験を基にした『夜と霧』から、「あなたが人生に期待するのではない。人はあなたに期待しているのだ」という言葉を知り、その人のために良くならなければと感じた。
マネジメントの神、PFドラッカーの教えの中心は「企業の目的は顧客創造である」という点にある。今日の顧客を満足させることが、明日の顧客を生み出すことにつながる。スポーツチームへの投資は、従業員の誇りを高めると同時に、企業ブランディングとして機能し、顧客創造につながる一例。倫理法人会で学ぶ経営者であれば信頼できる、という認識も顧客創造の一環である。
顧客創造は単なる営業活動とは異なり、環境整備などを含むより広範なマーケティング活動の一部です。

 

もう一つの重要な目的は「イノベーション(変革)」。
イノベーションは、ぬるま湯(安楽な環境)の中では起きず、常に逆境に身を置くことで生まれ、倫理法人会などで、やりたくないと感じる役職でも「はい」と引き受けることは、イノベーターとしての最高のトレーニングになる。
ドラッカーは、起業家がやり続けるべき8つの目標を掲げていると紹介しました。
8つの目標:マーケティング(市場創造、顧客創造)、イノベーション、人的資源、資金、物的資源、生産性、社会的責任、条件および制約としての利益である。

昭和46年、工場が全焼の火災。
工場が全焼した時の父親の後ろ姿は忘れられない。意気消沈してしまう状況で、母親は私達子供を呼び、落胆した父親に「子供たちに一言言ってください」と促しました。
親は子供たちの前で落胆した姿を見せるわけにはいかず、「もう一回再建する。今日からお客様のところを歩くから、寂しい思いをさせるかもしれないが、もう一度歩く」と大決意の宣言だった。すごく力強かったと記憶している。

 

また14年前には倒産寸前まで追い込まれたほどの商品クレームが発生した。
この時、倫理研究所の田中紀孝先生から倫理指導を受けた。
指導内容は「あなたのすべき実践は心構えの実践。起きることはすべて両親の言葉だと思い、厳しい言葉もすべて両親へ報告するつもりで受け止めなさい。」この実践を通じて経営者としての決意が再びみなぎり、クレーム元の顧客(有名な化粧品メーカー)へ直接訪問し謝罪しました。この経験により、頭で理解していた「顧客創造」を肌で理解することがでた。

 

次男「景」は高校生の時、お笑い芸人になるため大阪の吉本興業に入る資金を自ら貯めようと、ホームセンターでアルバイトをしていました。仕事中の交通事故により他界した。生きていれば28歳だった。企業は自社の繁栄だけでなく、労働災害で亡くなった方々のような存在にも思いを馳せるべき社会的責任がある。

妻と長男の3人で力を合わせ次男の存在を常に感じながら会社を経営している。今日は私が講話してるが次男が皆さんの前で話している気持ちです。

ご清聴ありがとうございました。

 

 

スピーチを聴いて:
いつも明るく場を和ませてくれます正木さん。創業者の金澤敬一さんとは友人だったことを初めて知りました。また、金澤敬一氏はいろんな事業をやったがうまく行かず、介護事業を奥様と始められ今の規模まで大きくなったことには大変驚かされました。山形が本拠地で東京進出を成功させた話では、相当の苦難だったことを聴き、いろんなことを想像できました。敬寿会の名前の由来も聞けて良かったです。冒頭に、髪形の話があり50年ぶりにパーマをかけた!とにこやかに話し会場の空気を暖かくしてもらいました。

 

正木徹さん、会員スピーチありがとうございました。

講話を聴いて
昨日は役員の勉強会「基礎講座」の講師もしていただき、狩野土法人スーパーバイザーの引き出しの多さに驚きました。その基礎講座前に会場へお迎え中に車内では倫理指導をしてもらっているような深い話ができ感激しておりました。昨日は倫理経営とは、を中心に学び、今朝は顧客創造と純粋倫理を中心に自己の経験を惜しみなくお話しいただき、お父様の創業当時、その想いを受け継ぎながら苦難を1つ1つ乗り越え、ポジティブに解釈し今もなお研鑽を続けている姿を見ることができ、私だけでなく多くの会員が勇気と希望をもらえたのではと感じます。時間がもっと欲しい、そんな言葉があちらこちらから聞こえました。次のご縁での講話を楽しみにしたいと思います。朝食会では、講話の詳細や、打って変わって戦国武将の話題になるや武将の名が次々と出て長野の歴史や今の日本の礎のお話しも和やかな雰囲気で多く聞けました。貴重な2日間を経験できました。

狩野土法人スーパーバイザー昨日・本日と大変貴重なご講話ありがとうございました。

 

それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!

 

本日のモーニングセミナー参加人数:26名

次回のご案内
11月27日(木) 6:30~  山形国際ホテル6階
会員スピーチリレー
講師①:㈱マルナカ中村商店 営業部 営業課長 中村秀夫幹事
テーマ:貫ける心のあり方
講師②:㈱安達ファーム 代表取締役 安達峻祐氏
テーマ:倫理とこれからの地域農業
講師③:(有)麒麟 代表取締役 佐藤教子 山形県女性委員長
テーマ:気づきの心

 

本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局

ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

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