2025.10.16
2025年10月16日モーニングセミナー
第706回 経営者モーニングセミナー
講師:山形市中央倫理法人会会員 ㈱CoCoRoN 代表取締役 高野恭行氏
テーマ:「倫理と生成AI『楽しい街』をつくる人間らしさ」
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日のモーニングセミナーは、当会会員で㈱CoCoRoN 代表取締役 高野恭行氏よりご講話いただきました。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の魅力を少しでも感じていただけたらと思い、講話内容と私の感想を添えた形でお伝えします。

プロフィール 1970年山形市生まれの55歳。妻と長男、長女、次女の5人家族。趣味、ラグビー・ねぶた跳人・阿波踊り・キャンプ・カヤック
山形10小・3中・山形中央高校卒業。小学校時代はインテリの悪いやつ…中学校時代は毎日ゲームセンターに入り浸る。補導員が見回りに来たら裏口の窓から逃げる日々。受験前、山形南高希望だったが担任から素行の悪さで受けさせないとの回答で山形中央を受験、合格できた。軽い気持ちでラグビー部を見に行った際、集合時間に5分遅刻でラグビー部員で応援団副団長の先輩から大叱責、その場で入部届に記入させられ入部。高2で正式に創部となりラグビーに没頭、ここで恩師、現日本ラグビー協会理事の勝田隆監督と出会う。高3で引退したがラグビーに出会えて良かった。今もラグビーは大好きでプレーしている。高校卒業後は浪人生2年目にバイク事故で鎖骨を複雑骨折。入院中に「医療に携わりたい」と思いたったことが医療業界に携わる起点。そして、その際の看護学生だったのが妻。
心臓が専門の医療機器メーカー、メドトロニック㈱に25年在籍。心臓ペースメーカー創始社。仙台・郡山・青森・盛岡・東京・大阪で営業、支店長歴任。また国内未導入製品AEDの市場導入にも携わる。2020年、日経BP「21世紀メディカル研究所」シニアオフィサーを経て㈱CoCoRoNを設立。地域企業の伴走サポートとしての営業・販売戦略の支援、特に健康医療事業が強み。最近は生成AIを専門とする息子さんと共に起業導入サポートにも取り組む。

冒頭、高野氏は自身のスマホに音声で問いかけ「倫理法人会で講話するんだけど注意することは何?」その音声回答を、次に英語で、中国語で、山形弁での指示でその通りの音声回答。生成AIでこんなことができる実例。(今日はチャットGPT)
今日以前にも講話を経験したがそれまでは医療と健康が中心だった。高野氏の息子さんが先日、霞城倫理法人会で生成AIの内容の講話を初めて経験。原稿を作っていた先週、万人幸福の栞は第6条「子は親の心を実演する名優である」であり、何このタイミングは!と感じていた。

なんでAI?
今までは医療に関わる事業がメインだったが、少子高齢化対策など山形の人たちと一緒にやりたい思いがあった。息子の帰郷時にAIの活用が合致した。今日からすぐ使えるのがAIの強み。
電気もスマホも最初はみんなわからない。使った人から未来が動いた。AIも同じ。
AIは人を減らす道具ではなく人が輝くためのもの。ITツールとは違う。
経験×AI=最強 経験者こそAIで爆発力が出る。知恵やノウハウを武器にできる。
かっこいい資料やデータはAIでできる。ただし、中身が薄い!これは経験値の差。

会場に問います①。若手のアイデアを眠らせていませんか?
そのアイデアを「拾う」仕掛けを。的外れなアイデアでも「今じゃない」だけ。タイミングしだいでできる。絶対に否定しないこと。できないと即答しないこと。
会場に問います②。ベテランのコツを言語化してますか?
作業手順や顧客管理やトラブル対応など。AIで型化・可視化できれば若手が育つ。
伝統は壊さず形を変えて次世代へ。紙文化も資産になる。
AIは効率化の道具ではない「人が輝く舞台装置!」
新しい挑戦は若者の特権ではない。限界や境界は誰が決めるの?→大人が打破する姿を見せることが大事。
まじめに堂々と馬鹿をやろう。面白きこともなき世を面白く。
終
講話を聴いて
私は、今まで高野さんのやっていること、やってきたことは心臓が専門の医療機器メーカー出身で医療業界は相当詳しい方との認識でした。しかしその詳細はというと、ぼんやりしかわかっておりませんでした。前半のプロフィールでそのところが鮮明になり、息子さんが生成AI専門とのことで親子でタッグを組み、医療業界の枠にとらわれず少子高齢化を迎えている日本・地方・地域での生成AIの活用で企業活動や生活が維持・存続・発展のベースになることを教えてもらいました。道具ではなく人が輝く舞台装置と言い切っており今日の講話でAIを身近に感じることが出来た人も多いでしょう。倫理の観点からも、今後を担うルーキー達の意見を否定しない。その理由は経験が少ないだけであり値が増えれば必ず生きてくる。単に今じゃないだけなんだと…
伝統を壊すものではなく形を変えて次世代へつなぐことが我々の課題なんだと…
鋭い切り口で我々に教えてもらいました。
私の会社は製造業であり、私自身が現場に立っていたころは職人仕事と呼ばれ、技術は見て盗めの世界で育ちました。今は、なり手がいなく会社の存続・人の育成にはAIの活用で伝統を壊さず形を変えて技術を残す・つなぐ仕組みを構築する必要性を痛感しております。
今日の講話で高野さんはますます忙しくなりますね。山形の地域発展のためご活躍を祈念いたします。
高野さん、本日はわかりやすく、惜しげもなく貴重な講話をありがとうございました。
それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日のモーニングセミナー参加人数:31名
次回のご案内
10月23日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:(一社)倫理研究所 法人局 ㈱フィディア 取締役会長 福井龍介 法人スーパーバイザー
テーマ:やるときは、ひとつずつ
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

