2025.04.11
2025年4月10日モーニングセミナー
第680回 経営者モーニングセミナー
講師:㈱もっけだのフードサービス 代表取締役 齋藤晴紀氏
テーマ:起業10年の道のりと意志決定
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日のモーニングセミナーは、㈱もっけだのフードサービス 代表取締役 齋藤晴紀氏をお迎えしご講話いただきました。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の良さを少しでも伝わればと思い、本日の講話内容振り返りと私の所感を添えた形でお伝えします。
1984年酒田市生まれの41歳。5歳・4歳・3歳のお子さんがいる。酒田南高校卒業。
実家は110年続く(有)齋藤勇治建具屋であり27歳で4代目として継ぐ。
高校時代にファッションに目覚め、自身がカリスマとしてた方と仕事がしたいとの思いが強く18歳の時に直接会いに行った。自身が23歳時その方が独立を機に共にアパレル企業を設立。主に外資系ブランドも国内PR担当として活躍。
27歳、祖父の齋藤勇治氏が倒れ30歳で帰郷を決意。地元でつぶれない会社は何かという視点で見つめ車業、ラーメン業に絞った。そして、仕事のかたわら常に食べていたラーメンで企業することを決意し都内のラーメン店で修業を始める。
30歳、帰郷する。わずか5坪のラーメン風林火山鶴岡店をオープン。以降10年間でラーメン店8店舗の立上げと飲食店2店舗のプロデュースを行う。
32歳、株式会社もっけだのフードサービス設立。現在6店舗運営、数々の企業のメニュー開発や立上げもサポート。
40歳、(有)齋藤勇治建具店の代表取締役に就任。
企業マークは「もっけだのさん」。恵比寿さんのように見えるが恵比寿さんではない。自身の仕事は「人の喜びを作ること」です。食べることを通じて「喜び」をつくっている。
自身の企業に至る経緯やきっかけ ライフライン(人生の軌跡)
もともと斎藤家は皆、独立型の家系で各々がやって当たり前、できて当たり前の教育で育った。5歳ころから共感社会性を感じ生きていることが幸せに感じていた。17歳の高校時代に巧妙ないじめにあい友達が離れ孤立。この時、一人で生きていこうと決めた。18歳で上京しそれから23歳で初めて起業するまでの間、アパレルのカリスマに初めて必要とされていることに喜びを感じ、「貢献」できる喜びを知った。その後33歳で夢を語り合っていた友人が事故死。こんなに夢がある人でもいつ死ぬかわからないことを実感し、一瞬一瞬を生きていこうと決意。35歳で結婚、36歳で第1子を授かるも心疾患で3度の手術。自分より大切な命を守ることと、同じくして社員のクーデター(不満を言う会が開催)に合い、自我崩壊。勝手にお店を閉めたりすることから危機感を感じ解雇を決断。会社の立て直しを決意し創業メンバーとの別れを経験。その後は当時のアルバイト含め5名が残ってくれ、その5名が今の幹部となってくれている。このころは会社の理念が無かったため個々のライフミッションの従い判断軸を主張してきていた。このことで、会社の目的にコネクトして採用してないから無意識に自分で判断してしまうことに気づくことができた。
そこでMVVと経営理念を残ってくれたメンバーと決めた。
M=MISSION 存在意義 →人の喜びをつくる=2大ブランド「中華そば雲ノ糸」「ラーメンもっけだの」
V=VISION あるべき姿→地域や社会に喜ばれる会社をつくる=地元食材を使ったラーメン教室や障害福祉施設へ出来立てラーメンをお届け等
V=VALUE 行動指針
① 私達は誰にでも元気な笑顔で挨拶します
② 私達はその時の感情に左右されず、平常心で対応します
③ 私達はわからないことをそのままにせず、素直に聞きます。
④ 私達は噓を付かず、約束を守ります。
⑤ 私達は決められた期限と時間を守ります
⑥ 私達は温度、濃度を管理し最高の一杯を提供します
⑦ 私達はお店を清潔に保ち、ありがとうの気持ちで迎え入れます
⑧ 私達は道具、備品を大切に扱います
⑨ 私達はプラス思考で物事を考え、成長意欲を持って仕事します
⑩ 私達は自分の会社に誇りを持ちます
人は正しさより感情の共感で動くことを知る。ルールは縛るものではなく自由をつくるもの。「責任と役割の明確化」によって、自分のやるべきことがはっきりわかり他の役割に対して目がいかなくなりストレスが無くなるということ。リーダーシップは声を大きく俺についてこい!ではなく、サーバントリーダーシップへ移行していく。
コロナ過での意思決定は絶対に社員を解雇しないという決定をした。笑って倒産できるか?本当にもうできることはないのか?やり切ったのか?といつも考え、最後に倒れるなら後ろ向きではなく前屈みで倒れようと思った。苦しくても一歩もう一歩を繰り返した。
遠回りして見えたものは、
・理念浸透は社長が常に体現していること
・心理的安全性が個々の能力を最大化する最初のトリガーになるということ
・人は誰しも何かに貢献したいという欲求があるということ
・「私はあなたを信頼している」これ以上やる気がでる言葉を私は知らない
まとめると、理念が浸透していない人やフェーズは枚頃マネジメントして管理し、心理的安全性を確保しながら自社への貢献度合いに応じて権限を委譲していくことで、個々の能力が最大化していく実体験をした。
私達が目指すものと大切にしている価値観は、地域社会に喜ばれる会社であるということ。
最後に、自分の葬式でどういう言われたいか考えてほしい。これは、自分が言われてうれしい言葉であり、どう生きてきたかの証。私は、最後までみんなの喜びをつくる人だった。本当にあなたに出会えて良かった。そういわれる人生を送りたい。
終
この講話を聴いて。
齋藤社長は今までの人生で普通に務めた経験がない!というお話からスタートしました。
アパレル起業も、ついていきたい人がいて共に起業し苦難を共にしながらも人生で初めて必要とされたことで生きる楽しみを見出してこられた。親友の事故死や第1子の誕生では大きな疾患を抱え、同時に社内での自我の崩壊に至る経験は言葉にできない絶望感だったでしょう。ですが、そこで己を省みて気づき、思い切ってリセットしたことで本当に大事なものが見えてきたと感じれることは「素直な心」が無ければ気づけなかったのではと思います。今でも大変です…と朝食会で話してましたが、経営をして良いことがどれだけあるかと考えれば苦難の連続だと私も思います。これを人のせい、物のせい、何かのせいにしていては何も成長はできず落ちていくばかりではないかと危機感を感じます。「すべては自分の行い」と腹をくくり私も責任を持つことの重要さを改めて感じる講話となりました。齋藤社長はまだ41歳!今後の活躍を大いに楽しみにしております。
齋藤晴紀社長、本日は貴重なご講話ありがとうございました。
それでは皆さん、今年1年と本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日のモーニングセミナー参加人数:34名
次回のご案内
4月17日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:法人局普及事業部 北海道・東北方面 宇都進 方面長
テーマ:まず自分から
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。
