2024.11.28
2024年11月28日モーニングセミナー
2024年11月28日
第663回 経営者モーニングセミナー
講師:山形市中央倫理法人会幹事 ㈱カキザキ 山形国際ホテル 総務部長 尾崎秀真氏
テーマ:警察人生で出会った反面教師たち
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日は当会役職者、㈱カキザキ 山形国際ホテル 総務部長 尾崎秀真(ホズマ)幹事にご講話いただきました。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の良さを少しでも伝わればと思い、本日の講話内容振り返りと私の所感を添えた形でお伝えします。
尾崎幹事は36年間務めた元警察官。その警察人生で出会った様々な人々の生きざまを通して感じたお話でした。
ポリスマンからホテルマンへ。定年退職を機に異色の転職をされ8年目。
警察官時代は24時間365日休みなしの生活。警察官には大きく2種類の生き方がある。
- その道一筋の生き方(刑事一筋・交番一筋)
- いろいろな職種を渡り歩く生き方
尾崎幹事は②だった。転勤回数24回!引越し16回‼警察職の中で様々な職務経験をした。交番・刑事・要人護衛(天皇陛下、総理大臣の直近警護)、立てこもり事件の突入部隊、公文書審査や警察広報(YBCラジオ)等々。ただ交通規制だけは経験しなかった。
私の警察人生はババ抜きのババだと思っている。といっても見方を変えればそれはエースだ。しかもオールマイティのエースだったと思っている。倫理でいえば「信ずれば成り、憂いれば崩れる」
以前、西川雅子先生の講話でも「根拠のない自信でもいい。自分自身を信ずることが大切」
と聞いて、自身も根拠のない自信がついた。それで生き方が変わるものだと感じた。
警察は地方公務員。地方公務員法という法律で、職員は職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、また、同様とする。この法を破ると1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されるため、深くは話さない(笑)
警察官になり始めて教えられた言葉「法は最低限の倫理である。」=自分の心に従って生きることを学んだ。
融資金詐欺の実例。儲け話しで人々をだました犯人が逃げた。まだ近くにいると捜索中に近くの廃業したレンタルビデオショップに潜伏している情報が入った。犯人を無事逮捕。その時犯人から発せられた一言「ホッとした」。潜伏現場を見ると、そこには食べ物のごみ以上に胃薬の空袋が無数に散らかっていた。潜伏期間約1か月間、怯えた生活でのストレス性胃炎だったのだろう。逮捕後、留置所に収容された犯人は安心したのかみるみる血色や見た目が良くなり体調良好となった!
今思えば栞の第9条「約束を違えれば己の幸を捨て」が重なって見えた。約束を違えるのは詐欺、泥棒が人の決めた約束、つまり法律を守らず働きもせずに儲けてよかったと思うようなこと。=約束を違えた人の末路は、必ずその責めを負わなければならない。その現実を多く見てきた。
私の小さな挑戦「迷ったら辛い方を選ぶ」
楽な法を選ぶと結局後悔することが多い。後々面倒なことになって返ってくる。これは多くを経験してみてこの考えになった。今もそうしている。
もう一つの実例、DNA型鑑定。このことばを聞いて皆さんはどのようにイメージするか。腕章をつけた背広姿で被害者を触っている。このようなドラマを見た方は多いと思うが実際はそうではない。鑑識の人は制服、制帽、手袋、マスク、ヘアキャップ、足カバー、靴下にズボン裾を入れる=スネ毛抜け落ち防止、徹底した身なりで鑑識する。
自動車事故では、運転者のすり替えが多い。飲酒運転が多い。しかし鑑識の手にかかれば免れることはできない。「天網恢恢疎にして漏らさず」(テンモウカイカイソニシテモラサズ)、実際にこの運転者のすり替えをした人の車をDNA型鑑定した結果、なんと2年前の事件の容疑者だった事例があった。これを栞に当てはめると、第9条にある「天の記録の精密(くわし)さ、そのむちの厳しさには一人のもれもない。
供述調書を作成することを「作る」ではなく「巻く」という。これの始まりはペンとインクを紙に巻いて持ち運んでいたことから「巻く」と今でも言う。
繰り返し犯行を重ねる犯人に共通する特徴
1回目 見つからないだろうか。逮捕されるかもしれない。バクバク、タラタラ
2回目 ちょいバク、ちょいタラ
3回目 今まで見つからないのだから、今回も見つからない、という根拠のない自信
チョットだけなら。今回だけなら。これがダメ。
充実した人生を送るには最低限の倫理だけでなく、純粋倫理を実践することが何より大事。
交通安全のためのワンポイントアドバイス
車の運転中、カーブを曲がるときにハンドルを順手、逆手どちらで切っているか?
これはカーブを曲がった際、急によけるためにハンドルを逆に回すとき逆手ではおよそ90度くらいまでしか人の体の構造上戻せない。順手の場合はおよそ270度くらいまでは戻せるので危険を回避できる可能性はグッと上がる。併せて、逆手のままエアバッグが開いたら残念ながら腕はバラバラになる。ぜひ意識して安全に生活してもらいたい。 終
この講話を聞いて。
尾崎幹事のプロフィールを知り現在68歳だったことに驚きました。理由は、警察人生で培った姿勢の良さ、きびきびした所作が他を圧倒するほど飛びぬけているからです。2年前に初めてお会いした日に見たその光景が衝撃でした。私の人生で「回れ右」をこの人より機敏に、きれいに行う人は見たことがありません。しかも誰よりも若々しくです。
そんな尾崎幹事は普段は非常に温厚でいつもクスッと人を笑わせるユーモアがあり、会話の引き出しの多さに驚きます。私は、いつしかこんな大人になりたいと思わされてます。
また時折、要所要所で見せる鋭い眼光は、尾崎幹事の分厚い人生そのものなんだと私は完全にリスペクトしております。
本日は講話で随所に栞に重ね合わせ語った警察人生。一般人はなかなか出くわすこと
のない興味深いお話でした。今度は家庭でのロボコップホズマ談が聴けることを期待してます。
尾崎秀真幹事、貴重なご講話ありがとうございました。
それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日の参加人数:モーニングセミナー朝礼19名 モーニングセミナー39名
次週のご案内
12月5日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:carriere×mikke! 代表 山形大学非常勤講師 キャリアカウンセラー 浅野えみ氏
テーマ:昭和時代が知りたい「令和山形若者1000人の声」
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。