会長ブログ

2024.11.07

2024年11月7日モーニングセミナー

2024117

660回 経営者モーニングセミナー

講師:山形市蔵王倫理法人会 会員

税理士法人 霞城会計事務所 社員税理士 松田卓也様

テーマ:「日本は本当に財政状態が悪いのか?」~会計の観点からの考察~

 

 

ブログをご覧の皆さま、こんにちは!

本日は、山形市蔵王倫理法人会 会員 税理士法人 霞城会計事務所 社員税理士 松田卓也様よりご講話いただきました。

参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の良さを少しでも伝わればと思い、本日の講話内容振り返りと私の所感を添えた形でお伝えします。

 

 

第一声

職業柄、このテーマで朝から難しい話ですが、わかりやすく話しますので、何か一つでも持ち帰っていただければありがたいです。という言葉から始まりました。

山辺町出身・在住 現在3人娘の父で39歳。

自治体が関係した税理士になりたいという想いです。テーマの通り、現在の日本は本当に財政状態が悪いのかどうか、自分なりの切り口で見たことを取りまとめて、図・表にしてみました。

 

日本という国の財政状態のおさらい、令和6年度一般会計予算で1125717億円(歳入・歳出ともに)歳出では主に社会保障が33.5%、地方交付税交付金15.8%、そして国の借金の返済にあたる国債費が24%、額にして2790億円!

歳入では主に租税及び印紙収入が61.8%、その他収入が6.7%、それ以外が国の借金を意味する公債金が31.5%、額にして354490億円!

これで収支トントン!

この数値だけでも一目瞭然。日本の財政は歳出が税収を上回る状況が続き、その差の多くは公債金(建設公債・特例公債)によって賄われている。これが事実。

マネーセミナーでは、借金は悪いことではない、経済対策にはお金を回すことが必要だからである。とうたっているセミナーがあるが、事実として国の借金が膨れ上がっている現状があるため、人がお金を見る角度によって見解が大きく異なる。

更に世界における債務残高では、債務残高の対GDP比がG7諸国のみならず、その他の諸外国と比べても日本は突出した水準となっている。(令和4年データ 178か国・地域中

1位マカオ 債務残高0%、4位香港 4.3%、86位韓国53.8%、134位中国 77.1

172位米国 120.0%、175位イタリア 140.5%、176位シンガポール 158.2%、177位ギリシャ 179.5%、178位日本 257.2

統計データに基づいてみれば、日本の財政状態は良いとは言い難い!

この結果を民間でいう決算書・貸借対照表で見た場合、債務超過であるという結果。

ただ、国がそうであるから地方もそうだということではない。中央省庁が債務超過で道州制での見解の場合、地方はプラスになるものもあった。しかし、人口の多い少ないでの差異があるため、特に地方での税収入に違いが出ている。

人口は減っているものの、核家族への変化で世帯数が大きく減少しているわけではない。

 

 

このことから、税制改革の大鉈が振るわれていない水道事業での歳入を一つの例に、地方では水道料金をどのように収入として確保するか等の対策で、松田氏は各地の分科会で活躍している。

講話後に質問タイムが設けられ、財政破綻した夕張市のことや財政破綻の定義、水道事業での取り組みなど、受講者から具体的な質問が寄せられ終始、わかり易く回答してもらいました。

 

この講話を聞いて。

一言で税理士と言われれば、私のような体育会系育ちには無縁の頭脳を持った遠い存在と思う方もいると思います。しかし、松田氏の落ち着いた話し方とわかり易く伝えようとする姿勢が随所で見られ、勝手な先入観はなくなりました。この会員の多くは、個人・法人の違いはあれど経営者がほとんどのため、皆、真剣に耳を傾けていました。国の借金を経営者1人がどうすることもできませんが、見方を変えることで自社での財務体制へ転換・落とし込みはできると感じます。時は、米国大統領選開票真っ最中。単純に別国のトップの交代だけの認識ではなく、少なくとも日本には密接な国であり国内のすべての人・お仕事に直結する機会だと思います。そういう意味でもこの時期にこの講話が聴けたことは有意義だったと思います。講話後はすぐ仕事ということで会場を後にした松田氏。

まだ39歳。共に倫理を学んでいる仲間として応援しています。

松田卓也さん、貴重なご講話ありがとうございました。

 

 

それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!

 

 

本日の参加人数:モーニングセミナー朝礼16名  モーニングセミナー30

次週のご案内

1114日(木) 630~  山形国際ホテル6

講師:山形市中央倫理法人会 会員

㈱ヴェルティー 代表取締役 齋藤繁喜様

テーマ:私にとって倫理はすべてではない。しかし、倫理なしに今の自分はいない。

本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局

ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

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