2024.11.01
2024年10月31日モーニングセミナー
2024年10月31日
第659回 経営者モーニングセミナー
講師:山形市中央倫理法人会 副会長 ㈱大場広告美術 代表取締役 大場康平氏
テーマ:「生き生きと働く」~街を彩る~
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日は、当会副会長の㈱大場広告美術 代表取締役 大場康平氏よりご講話いただきました。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の良さを少しでも伝わればと思い、本日の講話内容振り返りと私の所感を添えた形でお伝えします。
1983年7月24日生まれの41歳、上山明新館高校卒業後、横浜の建設会社へ入社、3年間の修行を経て帰郷、家業のオオバ看板へ入社して現在に至る。家業のオオバ看板は、父が1980年創業、筆1本で看板に関わるあらゆる文字・マークを手描きすることを生業とし、2013年に法人化、専務取締役を経て2019年から代表取締役。今期で法人11期。さらに、今年2024年、東京事務所を構える。
倫理歴も長く約10年前に入会。数々の役職を経て、今年度より副会長。昨年度は、商工会青年部日本一の芋煮会実行委員長に抜擢され大成功を収めた。
創業当時は長町。その後宮町に移り自宅兼工場で育ち、現在の円応寺町へ社屋新築落成。仕事の幅を広げ2022年増築する。
使命「私達は、お客様の困り事を解決し、人の笑顔と美しい街を創ります。」
経営理念「家族、地域社会、仲間、そして自分の幸せの為に、学び自己成長できる会社を目指します。」と、5つの社訓を掲げ、日々看板事業をはじめとする仕事で地域発展に寄与しております。
時代の流れで、手描きからカッティングシートへ、そしてインクジェットプリンターへ主流の事業内容が移り変わり現在に至る。コロナ禍での補助金を活用し、デジタルカッティングマシーンを導入、様々なアクリル板のカッティング加工ができることで、アクリルパーテーションなど、コロナ禍時代に見合った仕事で会社を支えることができた。ドローンも導入、空撮目的ではなく、高い場所の点検用のツールとして活用している。
人の行動にはAIDMAの法則があることを説明
A:Attention=注意 I:Interest=関心 D:Dsire=欲求 M:Memory=記憶 A:Action=行動
サイン・看板等のツールを通してこのAIDMAをいかに人に響かせ、購入や消費への行動に移すことができるかが重要、文字フォント・色によっても大きく行動が変わることを伝授。先般、山形新聞でも取り上げられた、新サービス「看板×緑化」(Green Wall Deco)を今年7月にリリース。植物業者と連携し、比較的イニシャル・ランニングコストが抑えられるコケをメインに、手軽に環境対策や省エネを実現しながら企業PRにも貢献できる商品提供を始めた。地方ではまだなじみが薄いものの、企業の地球環境対策が急がれる首都圏では、その広がりのスピードが速くなっている。この事業をいち早く山形へ取り入れるために、今年から東京事務所を立上げ、事業の先駆けとなっている。
昨年度の日本一の芋煮会実行委員長を経験してのお話し。
前々度の委員長からの指名を受け「頼まれごとは試されごと」と思い「ハイ」と即答。でも正直怖かった日々だったことを吐露。
9月の開催に向け、年明けから準備開始。多くの協賛金が必要なイベントであるため、協賛金活動で苦悩の日々。多くの仲間に支えられ目標額に到達することができた。様々な困難を仲間と乗り越え、眠れない日々を多く経験しながらも、開催当日オープニングセレモニーまでこぎつけた。このセレモニーを終えると、今までのプレッシャーから解放され心から運営を楽しむことができた。
コロナ禍での開催だったため、運営方法を変えたりしたことでいろんなご指摘やクレーム、協賛企業との問題などがあったが、終わった後にお詫び参りをし、翌年への課題を引き継ぐことができた。
開催までの期間、月一で大石田にある両親のお墓参りで「芋煮会の無事開催と山形に笑顔がいっぱいになりますように」との想いを祈り続けた。そしてその習慣は今も続けている。
倫理での学び、第1条にある「気づいたらすぐする」を大事に行動した。第3条にある「前頭だけにある機会(チャンス)をつかむこと」ができるのか?委員長の間、何がチャンスかわからなかった。だが、その役を終えたときチャンスだったんだとわかった。
「芋煮会の実行委員長の会社であれば任せられる」などと言ってもらい、自然と仕事の依頼が増え、中途社員のつてで、はながさの山車装飾の依頼につながるなど周りからの信用・信頼をもらい、昨年は過去最高売り上げを記録することができ魅力ある仕事をする機会をもらうことができた。一生懸命やり遂げてみて振り返ると、倫理的な学びをさせてもらっていると感じている。
このあらゆる看板事業を未来へ続け、社会的ハンディキャップを抱えた人へ働く場を作りたい。人それぞれ個性や役割がある。その源は誰かのおかげで今の自分がある。だから見捨てるようなことはしたくない。どんな人でも信じて寄り添ってくれた人には応えてくれる。そんな誰もが生き生きとした社会にしたい… 終
この講話を聞いて。
私、大江の幼少期の記憶。大江と大場副会長の父同士での仕事の取引があったため、うちの工場で完成を待っている車に大場副会長の父が対面で座り、筆で文字やイラストを描いている姿が脳裏にありました。それは、人と車、1対1で向かい合って根気のいる仕事だなと子供心に感じていました。大場広告美術さんは今期で創業44年という歴史の中、その多くを当社の車へ「作品」として貢献いただいてきたことに、改めて感謝の念がわきました。それが次世代の大場副会長に引き継がれても、変わらず実直に良い仕事を私だけでなく、多くの依頼主に返してくれています。「ピンチはチャンス」とよく言われますが、ピンチの真っ最中にこれがチャンスだと思う人はいないでしょう。人は日々、様々なピンチや困難を受けながらそれをどのようにして乗り越えてきたか、その対処方法が倫理を学ぶ者として教えに合っている(た)かどうか。分かれ目はそこではないかと考えさせられました。
最後に話された、今後ハンディキャップを抱えた人に仕事場を作りたいということに、懐が深い人だなと思わされました。どんな人にも個性と役割がある。そのために見捨てることはできない。そう言い切る大場康平副会長、まだ41歳ですが今後の活躍に期待する人は多いはず。共に倫理を学び続けていることそのものにありがたさを感じた日でした。
大場副会長、貴重なご講話ありがとうございました。
それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日の参加人数:モーニングセミナー朝礼20名 モーニングセミナー35名
次週のご案内
11月7日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:山形市蔵王倫理法人会 会員
税理士法人 霞城会計事務所 社員税理士 松田卓也様
テーマ:「日本は本当に財政状態が悪いのか?」~会計の観点からの考察~
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。