2026.05.08
2026年5月7日モーニングセミナー
2026年5月7日
第733回 経営者モーニングセミナー
講師①:山形市中央倫理法人会 会員 ㈱カスカワスポーツ 代表取締役 粕川治子氏
テーマ:「山形県民・山形市民になって50年山形大好きです!」
講師②:山形市中央倫理法人会 幹事 合同会社 家族の団らん 代表 近藤圭氏
テーマ:「積小為大~親娘の3年間の小さな実践~」
ファシリテーター:佐藤 綾 幹事
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日のモーニングセミナーは、会員の粕川治子氏、近藤圭幹事、お二方の会員スピーチでした。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の魅力を少しでも感じていただけたらと思い、私の耳で受けた講話内容と私の感想を添えた形でお伝えします。

粕川治子氏:
自己紹介 1952年千葉県銚子市で建材業を営む両親の次女として誕生 1973年昭和女子大学短期大学部卒業 1976年粕川憲一氏と結婚 ㈱カスカワスポーツ運動具店入社 1998年㈱カスカワスポーツ代表取締役社長に就任 2011年山形市中央倫理法人会入会

私は山形市中央倫理法人会に入会して15年が経ちます。4年前に役員は卒業し今は現役役員の応援をしています。今まで講話のたびに過去を振り返り、その都度「これでいいのだ」と自らを鼓舞してきました。
今期のモーニングセミナーのテーマが「実践での自己革新」ということが今の私そのものです。
昨年6月、店舗巡回中に若手社員から突然退職の申し出を受けました。驚きと同時に即座にバックヤードで事情を聴いたところ不平不満が多く出てきました。のちに多方面からの情報で複数の問題が判明し3人の若手社員をやめさせることとなりました。社長業27年目での出来事。以前は業務習得の問題や不正の発覚による退職もありました。ですが今回は想定外でした。
心の整理がつかず引きずりました。社長としてスタッフ一人ひとりへのフォロー不足を認識し足元を見直しました。
全社で基本の学び直しが必要と感じ、今年7月から外部講師とともに1年間、社内マニュアル(カスカワマニュアル)を全社員で学び直していきます。それは「カスカワスポーツが存続するため」です。

蔵王スキー場での縁で山形に嫁いで今年の4月10日でちょうど50年となりました。
その間、十日町本店の3軒隣での火事発生。外壁1枚隔てた店舗・住宅まで外壁1枚というところで延焼は免れ再建できました。火事の2年後、尊敬する母がペースメーカー停止により目の前で倒れ53歳で逝去。未熟児で生まれた次女、どうなるかと思いましたが3歳児健診で成長が順調の値を示しました…。1991年、夫(憲一氏)が社長就任。県内に16店舗を構え売上を大幅に伸ばしました。いよいよ全国展開、と挑戦しましたが平成不況の渦の中で大きな失敗に直面しました。それからは東京、新潟、秋田、青森などを奔走する日々で夫の心身の負担を強く心配する日々でした。
それからは山形に残った外商部・施設工事部の2部門で再生を図り、私が社長に就任しました。当時残ってくれた社員と継続して取引してくださった皆様には深い感謝しかありません。
今後はインターネット通販の時代がくると予見した夫と息子が楽天大学に入学。その後Yahoo!やAmazonへの出店へと展開しました。各社のカンファレンスに出席すると今後の変化を実感するこができ、日々ブラッシュアップを続けたことで、新たな一本の柱を確立できたと感じました。
私の身体に約20年前にがん細胞が見つかりました。2回の手術を経た今思うことは「苦難は幸福の門」また、滝口長太郎氏の「打つ手は無限」という言葉そのものです。

本籍地の住宅の喪失を経験しましたが昨年、ようやく本籍地へ戻ることができました。
叔父から「憲ちゃん、治子さん、よかったなあ。戻ってきたか、よく頑張った」と温かい言葉が何よりうれしかったです。そして昨年2月、実に粕川家に73年ぶりの男子が誕生しました。娘夫婦は名前を私たち夫婦が希望していた「元気」と名付けてくれ、健康に育ってくれて、それがとても大きな喜びです。
いよいよ会社を引き継ぐ時期、息子で婿が社長とし、娘と共に精進していってもらえれば何より。
山形の魅力は水、米、果物などすべてが美味しく、何よりも人の温かさがある。知人もいない山形にきてから50年、いただいた恩をこれからは返していきたいです。
近藤圭幹事:
自己紹介 12年前(2014)に師匠から学び、2020年に合同会社家族の団らん創業 2024年山形市中央倫理法人会入会 2025年~幹事

本日は「親子で実践してきた小さな実践」をテーマにお話しいたします。
5年前、当時中2の娘が「今日は学校を休む」と言い不登校が始まりました。私は「今日はお母さん忙しい」と自分の都合を優先し母としての「正しさ」を押し付けていました。
娘は中学受験を失敗し、高校受験への強いプレッシャーで無理が重なっていたと思います。
そして当時はコロナ禍で人との関わりが激減し、どうしていいのかわからない。そうこうしているうちに娘は立ち上がれない状態になってしまいました。毎朝「今日学校に行く?」「行かない」が続き、家の空気が重く苦しい時間が続きました。私自身、ちゃんと学校に送り出さなければいけないという、子育てにおける「ちゃんと」に縛られていたから、自分の考え答えだけを信じていました。

私は1冊の本「わけるとつなぐ」を読み娘と正対しいろんな話をすることで、ロジックツリー⇒1つ1つの要因に分解することで本当の原因が見えてきました。学習不安や人間関係、コロナ環境、受験プレッシャー、家庭環境等々、また中学校へ行く理由、行くメリット・行かないデメリットを含め、頭で考えていることを可視化。娘と考えるも決めるのは娘、として「感情だけで反論・判断しない」重要性を確認することができました。その結果、娘はネットスクールを選択。そして起床、学習、昼食、活動の1日サイクルを娘が決める方式にし家の中の丁寧な見直し(朝の掃除、タオルを丁寧に畳む、車庫・家周りの掃除など)を実行しました。私も意識して目線を合わせて「おはよう」「今日も大好きだよ」「応援してるよ」を伝え続けるようにしました。
娘は高校進学後、「社会経験を積みお金を貯めたい」と近くのヤマザワでアルバイトを始めました。はじめて間もなく娘から 「仕事がうまくいかない」との相談に初めからうまく行くはずがない、だったらお客様の目を見て「ありがとうございます」「お待ちしております」や、「今日は天気いいですね」と一言添えてみたらと提案したところ、娘が実践するとレジに並ぶ顧客が増加。わざわざ娘のレジにお客様が集まりそこだけ列ができるまでになりました。
東京で就職したにもかかわらず電話番号交換、写真の送受信に加え、文通するおばあちゃんが2人もいたりします。地域の温かい愛で娘が成長できたことが嬉しかったです。

そんな変化を受けて私自身も変われたと感じました。それは元夫に「家族4人で食事をしませんか」と提案し実現、その際元夫に対し「思いやれずにごめんなさい」と謝罪しました。それが長い間の和解の第一歩になり家族LINEが開始され「おはよう」「行ってきます」など家族の各自がバラバラの場所でも日常メッセージが習慣化するようになりました。
娘は東京で納棺師の仕事に従事してます。先日「命は当たり前じゃないね」と電話で語った娘。自分で考え決めた職業です。自分で考えて正解を見出す力が育ったこと。私は「正解を押し付けなくて良かった」と思いました。
二人三脚の小さな実践の積み重ねが大きな力になると実感し倫理の学びを続けていこうと思います。
終
講話を聴いて

粕川治子さん:
いつもお会いするときはニコニコされており、私や若手役員の背中を押してくれる存在。なぜ代表取締役になったのか、つい最近そんな大ごとがあったのかと初めて聞く内容に驚きました。本籍地を出ていかなくてはならなくなった時、お母様が早くに亡くなられた時、店舗数が伸びた先の失速、社員が多くなり目が行き届かなくなった際の不正や昨年の大問題…。経営をしていると何事もない日は1日もありませんがこれだけ大きなことが起こった時の心持ちは想像するに余りあります。でも粕川さんは都度目を背けず正対し対応されてきた結果、今こうして事業を承継できることにつながったのではないでしょうか。私は多く粕川さんとお話しさせてもらってますが、粕川さんから数多く出るワードは「積み重ねが大事」という言葉です。私も幾度となくその言葉が頭をよぎり、会長になってから常にその言葉を発するようになりました。毎週の会長挨拶に必ずと言っていいほどそのワードが入っております。それだけ私にとって大事な言葉となりました。こうして先輩が赤裸々にお話しされ、我々の背中を押してくれることに本当に感謝しております。朝食会では「私あと2年で事業を承継するわ」と笑顔で宣言、あなたたちも頑張ってよ!と逆にエールをいただきました。
粕川さんの姿をこれからも見続けていきます。いつもありがとうございます。

近藤圭幹事:
美的収納プランナーという肩書きですが、心の美的プランナーに最近はなっているのではないでしょうか。今回の話しは愛娘のお話しでしたが倫理法人会入会前から倫理の心を持った生き方をされてきたんだなと思うお話でした。娘さんの口から出るネガティブワードに感情に流されずしっかりと受け止め、共に考え、答えを導き出し、見守る。ひとり親として事業を始め、息子さんと共に育てていく毎日。「ちゃんとしなければ」を疑いご自身の心に落とし込みお子さんと共に生きてきた自信を感じました。スピーチ冒頭に明朗・愛和・喜働を学んで今があるとも話してました。「まだ入会2年」ということですが倫理の基本軸を仕事・家庭にしっかりと落とし込んでいる姿はこの会の大変大きな存在です。辛い経験・苦い経験をした人は、人にやさしくできるとも言われますが圭幹事は役員さん・会員さん誰の話しでもしっかりと聞き、話してくれます。お仕事でも「まずは対話から」を実践。だから日に日にいろんな仕事につながり目覚ましい成長ぶりを感じさせてくれてます。まだ圭幹事に会ったことが無い会員の方はぜひモーニングセミナーに参加されてみると、いろんな話の引き出しで心を軽くしてくれると思います。今後の活躍もますます楽しみですね。
粕川治子さん、近藤圭幹事、本日は貴重なご講話ありがとうございました。
それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日のモーニングセミナー参加人数:32名
次回のご案内
5月14日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師: 山形市・山形市霞城・山形市中央・仙台広瀬倫理法人会 会員企業
社会福祉法人 敬寿会 鈴川敬寿園 業務主査兼介護支援専門員 伊藤 裕美子氏
業務主査兼生活相談員 菊池 純一氏
テーマ: 生産性向上を目指し、ICTを活用して質の高いケアを目指す
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

