2025.01.17
2025年1月16日モーニングセミナー
第669回 経営者モーニングセミナー
講師:山形市中央倫理法人会 会員 山形市長 佐藤孝弘 様
テーマ:令和7年の山形市政について
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日は当会会員であります佐藤孝弘山形市長のモーニングセミナーでした。ここ数年、1月の第2週目の恒例モーニングセミナーとして開催しております。
参加できなかった会員様、入会を検討している未会員様に講話内容を通し倫理の良さを少しでも伝わればと思い、本日の講話内容振り返りと私の所感を添えた形でお伝えします。
佐藤市長が掲げる山形市の2大ビジョン
① 健康医療先進都市
② 文化創造都市
の説明・近況報告から始まりました。引き続き、このビジョンを堅持し、伸ばすことで都市ブランドにしていきたい。
健康医療先進都市は山形大学での重粒子線がん治療施設も稼働し、令和3年2月の治療開始から令和6年11月末日時点で治療者数2,024人、実に1年で600人が治療に来るようになった。その中でも最近は外国人の治療も増え医療ツーリズムとして山形市に一定期間滞在してもらうよう受け入れている。
SUKSK(スクスク)の提唱・広報活動で市民の健康づくりに注力しアプリ登録者は16,000人突破している。その推進により取組前に比べ要介護2の認定者が減少、平均寿命と健康寿命は約10年前に比べると特に男性が1.5歳くらい上昇した。男性の寿命の方が伸びしろがあるのでは…
山形市聴こえくっきり事業は近年、加齢性難聴が増えてきている→耳が聞こえなくなると元気がなくなる→コミュニケーション不足→認知症につながる、ことから補聴器助成を行っている。
18歳までの医療費無償化、R6年4月1日より開始。外来療費及び指定訪問介護、入院療養共に0~18歳まで無料にした。
文化創造都市の推進に関しては、ユネスコ創造都市ネットワークへ2017年国内初となる映画分野での加盟が認定。山形国際ドキュメンタリー映画祭も2年に1回開催。前回2023年は入場者数22,081人、120の国と地域から2,134本の作品応募があった。
やまがたクリエイティブシティセンターQ1は個性的な店舗が入りワークショップ・マルシェ等人気を得ている。R6年12月末時点で累計入場者数が377,656人を数える。「体験」や「学び」を増やしていこうと考えている。
一般会計当初予算はR6年度過去最高の1000億円を超えた。「使うなら稼がなければ」ということで、ふるさと納税に力を注いできた。R4年で43億円を超えたが、今年度は現時点で40億円を超えているため過去最高になるのではと期待している。
山形市の地価の状況は、住宅地・商業地・工業地とも変動率が上昇。他市町村は下落している中、官民連携の効果ではないかと感じている。
道の駅やまがた蔵王はR5年12月3日オープンし、1年間で177万人来場した。オープン前の来場者目標100万人を大きく上回った。イベント催事で多く集客できている。災害拠点としての機能も兼ね備えている。
山形市商業高校は一般入試県内倍率トップ、推薦入試でも経済科・情報科・総合ビジネス科で倍率TOP3独占。
デジタルを使った課題解決としてLINEで「つながりよりそいチャット」総相談件数6,201件、友達登録者694人(R6.12月末まで)、「おやこよりそいチャット」総相談件数9,456件、友達登録者3,626人(R6.12月末まで)を実施。悩み事相談の心理的ハードルを下げることが目的=相談のきっかけつくりに取り組んでいる。
救急医療情報共有システムの導入。今までは救急車から各病院へ電話していたところを、一斉に全病院へ情報送信、受け入れ病院選定時間を短縮。約2分短縮できている。救急の2分はとても重要な時間。今後、システムの機能強化と操作習熟により更なる効果が見込まれる。
マイナンバーカードの活用。書かない窓口・行かない窓口・迷わない窓口を導入している。
ラーメンプロジェクト推進事業。2023年日本一奪還、圧倒的な1位だった。今年2月に令和6年の結果が出るので期待している。ラーメンは名物・ブランドとして確立できているのではないか。
併せてそば消費日本一プロジェクトも推進。総務省では「そば・うどん」での区分け。山形麺類食堂協同組合からそばとうどんを分けてほしいと熱い要望があり、市長自ら総務省へ出向き陳情した。こんなことは初めてと注目された。今年は「そば・うどん」では2位になりそうな予想が出ている。
新駅整備検討事業。山形駅と蔵王駅の間へ新駅設置をJRと協議中。今年度中には具体的な場所を決めたい。
公共交通ネットワーク。コミュニティバスに加え、各地域にモデル事業として運行しデータを集めている。これを繰り返しながら構築していきたい。
コミュニティサイクル。市内各所の90か所(R7.1.14現在)サイクルポート設置。登録者数22,296人。
中心市街地の取組=歩くほど幸せになるまち、として御殿堰を生かしたまちづくりを進める。昨年は五堰を築造して100年を迎えた。コロナ禍では一時歩行者が減少したがR5年からはコロナ前より増えた。粋七エリア整備事業として御殿堰沿いの小路に回遊性と滞在性の向上を根差すことを中心に街の形成・活用に活かしたい。
中央公民館及び図書館中央分館のリノベーション。こんなに効果があるのだと実感。リノベーションの力を感じた。
山形駅前、旧ビブレ跡地に日本一の観光案内所を作り、山形のゲートウェイとして機能させたい。観光都市を目指す拠点にしたい。
旧大沼跡地周辺エリア一帯の再開発は現在再開発に向けた基本構想を検討中。
新市民会館の整備は、現市民会館の利用頻度が高いことから文化創造都市の施設として中心になると考えている。R11年度グランドオープン予定。
山形の経済的豊かさ全国4位。東京では給料が高いが、家賃・物価も高い。生活していくと手元に残るお金は山形は全国4位という結果=経済的豊かさ。山形人口増へのきっかけとして山形市移住パンフレットにデータ記載している。
終
この講話を聞いて。
2015年9月から市長に就き今年で10年目の佐藤市長。
ここ数年は、明らかに山形市が動いている感覚があります。少子高齢化に伴ったまちづくりを本日のように深堀いただくとより鮮明に理解できました。
冒頭に、穏やかな正月を迎えられたことを喜びたい。ですが国際情勢を見ると安心することができずこのインフレ時代の経営者はご苦労が絶えないでしょう。と述べられ我々民意の視点でお話をはじめられたことは心地よく感じました。国内・世界情勢も日々変化する中、「こういう時代こそ自分の軸をしっかり持とう」と先日の成人式でも述べられ、数々の施策の説明でも細部にその姿勢が感じられました。終わりには、山形市はこの時代をネガティブにとらえず逆にチャンス、前向きにチャレンジしていきたいとも。我々経営者も元気をもらえた講話の締めくくりとなり終始、山形市のことを考えビジョンに対し真摯に取り組む言葉・姿勢を学ぶことができました。
少しずつの積み重ねで歴史がつくられることを私も日々の活動で実践していこうと改めて思いました。朝食会では、お子さんの話など突っ込んだ会話でも終始にこやかにお話しされ、来年もスケジュール明けておきますと来年の予約までしておきました…笑
佐藤市長、本日は貴重なご講話ありがとうございました。
それでは皆さん、今年1年と本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
本日の参加人数:モーニングセミナー朝礼22名 モーニングセミナー93名
次回のご案内
1月23日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:山形警察署 署長 阿部善彦様
テーマ:次代を担う後進に伝えたいこと~ある警察幹部の思い~
本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。