2024.10.04
2024年10月3日モーニングセミナー
2024年10月3日
第655回 経営者モーニングセミナー
講師:社会福祉法人 敬寿会
山形敬寿園 業務主査 兼 作業療法士 渡辺庸介氏
管理者 兼 主任看護師 武田綾氏
テーマ:訪問看護事業の成長戦略~持続可能な成長を目指して~
ブログをご覧の皆さま、こんにちは!
本日は山形敬寿園の渡辺庸介氏、武田綾両氏をお迎えしご講話いただきました。
参加できなかった会員様のため講話内容を要約した形でお伝えします。
はじめに武田氏から、社会福祉法人敬寿会と山形敬寿園をはじめ、各園・施設のご紹介、訪問介護の内容を説明してもらいました。
敬寿会は、平成6年7月に山形で発足した社会福祉法人、発足当初18名からのスタート。
敬寿会は日本一職員が輝く施設を目指し、職員の研修制度に力を注ぎ、様々な研修参加費用を助成するなど各種資格取得費用の支援体制を強化、現在では宮城・埼玉・東京・神奈川に18拠点90事業所、職員総数1000名を超えるまでに。
介護の基本理念を大切に、独自の5つの経営基本方針の実践で質の高いサービスにつなげている。令和5年9月28日法人設立30周年式典・祝賀会を開催した。
続いて「訪問看護って?」=看護師やリハビリ専門職員がお宅へ訪問し、疾患や障がいを持っていても、在宅で安心して生活できるようにお手伝いをすること。例えば床ずれやおむつによる皮膚トラブルの心配、薬の管理、転んでしまう、自力で飲食できない、排泄の問題、介護への不安等々の困りごとをサポートする。
日々の健康状態の管理、リハビリ、看護や相談、精神面に関するケア、終末期の看護から看取りに至るまで幅広い。24時間365日体制で、定期訪問以外でも駆けつけを行う対応をしている。
続いて渡辺氏から、敬寿会訪問看護の現状と成長戦略について。
全国の訪問看護を行う病院・訪問介護ステーション数は毎年増加中。近年、在宅ケアの対象者が急増、しかも重度化・多様化・複雑化しており、医療ニーズの高い利用者が多い。人生の終末期を在宅で過ごすことを希望する利用者も増えている。
住み慣れた地域で自分らしい暮らしを、人生の最期まで続けることができるよう医療と生活モデルの橋渡しができる訪問看護ステーションの中核となり、このニーズにこたえたい。
敬寿園訪問看護リハビリステーションは、県内では山形市、寒河江市、東根市、仙台市、さいたま市、東京世田谷、葛飾にある。職員数も増えたことで、職員の急な休み等への応援体制が組めて、変わらぬサービスを提供している。利用料金は保険制度によって幅はあるが、利用者には1割の自己負担金を月々お支払いしてもらっている。
訪問看護ステーション施設基準は3つあるが、そこまでハードルが高いわけではないので初期投資を抑えての開所が可能。
訪問看護で大規模化(事業所やサテライト施設)を目指すメリット
①過疎地域の介護保険サービスの拡充
②質の高い看護が提供できる
③利用者が増大し、黒字経営となる
④スタッフが働きやすい環境になる
⑤敬寿園の宣伝・リクルートにつながる
来月(11月)に天童敬寿園開所、12月に米沢敬寿園開所となる。
今までは村山地域がメインだったが、天童に開所することで既存3拠点の中心となり、より過疎地域への拡充。米沢に開所することで置賜地域全域をカバーすることができる。
地域のニーズに応え、この成長を止めることなく邁進していきたい。
以上が、両氏から語られた講話内容です。
人は必ず老い、親そして自身も必ず看護に直面する事実です。現場ではたくさんの苦難困難があることは容易に想像ができます。しっかりとした看護の基本理念と敬寿会の経営基本方針の実践で、これだけのスピードで拡大増員し続けているのでしょう。日本の現状と将来、なくてはならないお仕事です。地域の細部にまでサービスを行き渡らせ地域貢献をしたい、さらに質を高めたいと語った両氏。施設で外国人職員が増えてきたことや、法人が拡大する中での本音もぽろぽろと漏れたりしたようですが、一緒に参加した事務員さんからは「今まで自身の勤め先の深いことまで知らなかった、軌跡と将来のビジョンが聴けて私も職員としてのモチベーションアップになった」などと、前向きな意見がでました。ビジョン推進実行部隊の中心的存在で毎日奮闘されていることが随所で聴けて、こちらもパワーをもらうことができました。
ますます山形を、日本を救い、明るくしてもらいたい!そんな貴重な講話でした!
それでは本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!
次週のご案内
10月10日(木) 6:30~ 山形国際ホテル6階
講師:Singer & Vocal Coach Fumi(丹野ふみ)氏
テーマ:声から彩りを~Let`s Lesson~