2023.12.23
「家庭愛和も自分か源なんだなあ」
今回ご紹介したいのは、群馬県の小学5年生の女の子の作文です。
私が先日参加した、鶴岡で開催された家庭倫理の会の講演で講師の方が話され、
胸が熱くなり山形市中央のモーニングセミナーの会長挨拶の時に紹介させて頂きました。
何とも言えないほど心温まり、「家族への感謝」が溢れてきました。
今回はその作文をご紹介いたします。
「私の母ちゃん ばか母ちゃん」
私の母ちゃんは、本当にばかです。いつも失敗ばかりしています。
炊事と洗濯を一緒にするから、煮物の途中でシャツを干そうとしていて、煮物がふきこぼれ、火を止めて走ろうとすると、さおに通しかけたシャツは地面に放りだされます。
シャツは泥だらけ。そして、煮物の鍋はひっくり返って台無しです。
「こんな私で悪かった。ごめんね、父ちゃん、勘弁な」
すると父ちゃんは、「ばかだなー」と言って笑います。
そういう父ちゃんもばか父ちゃんです。
いつかの日曜日、みんなが朝ご飯を食べていると、奥からあわててズボンと洋服を着ながら、カバンを抱えて茶の間を通り抜けて行きました。
「ああ、もうだめだ。こりゃ、いかん」
とか言って、玄関から飛び出して行ってしまいました。
「まただね、しばらくしたら帰ってくるからね」
とかあちゃんは落ち着いたもんです。
すると案の定、父ちゃんは帰ってきて、恥ずかしそうに、
「また無駄な努力をしてしまった。日曜日だというのに、ハハハハ・・・」
と言い訳を言っています。
そんなばか父ちゃんとばか母ちゃんの間に生まれた私が、利口なはずはありません。ついでに弟もばかです。私のところは、家じゅうが皆ばかです。
でも私はそんなばか母ちゃんが大好きです。世界中の誰よりも一番好きです。私が大きくなったら、うちのばか母ちゃんのような大人になって、うちのばか父ちゃんのような男の人と結婚して子供をうみます。
そして私のようなばか姉ちゃんと、弟のようなばか弟をさずかって、家中ばか一家で、今の私の家のように明るくて、楽しい家族にしたいと思います。
ばか母ちゃん、そのときまで元気でいてください。