会長ブログ

2026.06.05

2026年6月4日モーニングセミナー

2026年6月4日
第737回 経営者モーニングセミナー
講師:株式会社佐藤組 専務取締役 佐藤多恵氏
テーマ:「多くを恵まれる人生から、多くの恵みを与える人生へ」

 

ブログをご覧の皆さま、こんにちは。
本日のモーニングセミナーは、株式会社佐藤組 専務取締役 佐藤多恵氏によるご講話でした。参加できなかった会員の皆さまや、入会をご検討中の皆さまに講話の魅力が少しでも伝わればと思い、私なりの学びと感想を添えてご紹介いたします。

 

 

佐藤氏は1983年7月生まれ。今年の5月に創業105年を迎えた地域密着型建設会社である佐藤組の4代目後継者として、現在事業承継の真っただ中にあります。
曾祖父が創業し、祖父の急逝により24歳で社長となったお父様が約50年にわたり会社を支えてこられました。その長女として生まれた佐藤氏は、幼い頃から「跡継ぎ」としての期待を背負って育ちました。しかし、それは自身が経営者になるというよりも、「未来の社長を迎える橋渡し役」としての期待でもあったそうです。
父親は経営者として多忙を極め、家庭では母親が家事と育児を担う環境でした。また、5歳年下のダウン症の妹との関わりの中で、自分の感情を抑えて生きることが多く、「私を見てほしい」という思いと「自分には価値がない」という思いが複雑に入り混じっていたと振り返られました。大学進学後は、そのようなプレッシャーから解放され、人間学や経営学を学びます。アルバイト先で出会った経営者たちの言葉から、人としての生き方や経営の本質を学び、卒業後は仙台のゼネコンに就職しました。決して豊かな生活ではなかったものの、自ら働いて生活する喜びを知り、「制約の中にも自由がある」という大切な気づきを得たそうです。そして、限られた時間とお金の中で自分らしく生きる経験から、「真の自由は規律の中にある」という考え方が形成されました。

 

その後、家業である佐藤組へ入社。総務部に配属されましたが、部長の急逝により突然総務・経理業務を引き継ぐこととなります。当時の建設業界には古くからの慣習が数多く残っており、勤務管理や労務管理にも課題がありました。社員を守りたい一心で、勤怠管理システムの導入や就業規則の見直し、手形取引の廃止など様々な改革を進めましたが、「現場を知らない」「信用されていない」といった反発も受けることとなりました。さらに、心が重くなるような事件、税務調査や労基監査など、長年表面化していなかった問題が次々と明らかになり、その対応に追われる日々が続きました。
そんな中、結婚によって自分の人生が良い方向へ向かうのではないかという思いもあったそうです。しかし、ご主人の突然の失踪と多重債務が発覚。いろんな策を講じましたが、結果的には離婚という苦渋の決断を下されました。その苦しい時期に受けた倫理指導の中で、「おせっかいをやめて、自分の会社と自分自身に向き合いなさい」という言葉に出会います。その時初めて、自分自身が経営の責任から逃げようとしていたことに気づいたそうです。

 

 

 

100年続く会社を守る責任を他人に委ねようとしていたのは優しさではなく慢心だった。環境や他人のせいにしていたのではなく、自らが当事者として覚悟を決めていなかった。そのことを深く反省し、「この会社と社員を守るのは私だ」と決意されたとき、不思議なほど女性コンプレックスも消えていったと語られました。また、松下幸之助氏の考え方や米百俵の精神にも大きな影響を受けたそうです。遠い未来の夢を追う前に、まず今日一日を誠実に生きること。目先の利益ではなく、未来のための人づくりに投資すること。その積み重ねこそが企業の発展につながるというお話が印象的でした。

 

 

社長である父が大切にしてきた想いは「つなぐ」。
人と人、地域と未来、そして想いをつなぐ存在でありたい。過去の苦悩も現在の感謝につながる必然のプロセスだったと受け止め、これからも未来へとつないでいきたいと力強く語られました。
最後に、ご自身の名前である「多恵」に込められたご家族の願いと感謝について触れられました。そして、これまで多くの恵みを受けて生きてきた人生から、今後は多くの恵みを与える人生へと歩んでいきたいという言葉で講話を締めくくられました。

 

 

【講話を聴いて】
あっという間の45分間でした。後継者としての重圧、女性としての葛藤、組織改革の苦労、家庭での試練。数多くの困難に直面しながらも、その一つひとつを学びに変え、自らの成長につなげてきた姿に強く心を打たれました。
特に印象に残ったのは、「当事者意識」という言葉です。

 

経営をしていると、つい環境や人のせいにしたくなることがあります。しかし本当に変わるべきは自分自身であり、自らが覚悟を決めた瞬間に物事が動き始める。そのことを改めて教えていただいたように感じました。
また、「まず自分自身が満たされること」「今日一日を誠実に積み重ねること」の大切さも学ばせていただきました。
創業105年の歴史を受け継ぎながら、さらに100年先を見据えて歩み続ける佐藤多恵専務の姿勢から、私自身も多くの学びをいただきました。
本日は大変学び深いご講話をありがとうございました。

 

それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!

 

本日のモーニングセミナー参加人数:25名

次回のご案内
6月11日(木) 6:30~  山形国際ホテル6階
講師:山形市中央倫理法人会 会員企業 株式会社ハイテックシステム 執行役員 経営本部 ゼネラルマネージャー 土屋祥子氏
テーマ:心を磨き、覚悟に生きる

 

本ブログの講話内容記載で誤り等がある場合は、HPお問い合わせ又は事務局
ycrinri@gmail.comまでお申し出ください。

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