会長ブログ

2024.10.18

2024年10月17日モーニングセミナー

20241017

657回 経営者モーニングセミナー

講師:山形県倫理法人会 山形地区 地区長

㈱鈴木製作所 代表取締役社長 鈴木重幸氏

テーマ:「常に挑戦、鏡に映る自分に負けるな」

 

ブログをご覧の皆さま、こんにちは!

本日は山形県倫理法人会、山形地区長 ㈱鈴木製作所 代表取締役社長 鈴木重幸氏をお迎えしご講話いただきました。

参加できなかった会員様のため講話内容を要約し、私の所感を添えた形でお伝えします。

 

昭和353月山形市の宮町(旧鍛治町)に生まれる。日大山形高校~日本大学生産工学部 機械工学科卒業、修行を経て、昭和62年㈱鈴木製作所入社~常務~専務、平成21年、3代目として代表取締役社長就任。

倫理歴は20年前に当時の鈴木隆一会長(でん六社長)から誘われ山形市蔵王倫理法人会へ入会。その後、専任幹事~副会長~会長を歴任、山形県倫理法人会では研修委員長~副幹事長~地区長(現在)。

「人は、朝起きれないと身体か会社の状態が良くない」それは、怪我や事故につながる。

鈴木地区長自身がつい先日寝起きが悪く、つまづいて右足の親指を骨折した(今もしている)ことを告白!万人幸福の栞輪読第7条での実例がこれです。皆さんご注意くださいね。という実体験報告からスタートしました。

 

 

テーマが「常に挑戦 鏡に映る自分に負けるな」ということで、鈴木製作所の発展に欠かせない人物、ベビーロックの開発者の佐久間孝一氏の話題に。

祖父が鍛治町で「鈴木鉄工所」を創業、父が2代目時代、親会社が倒産、急に1000万円超の借金を抱えてしまい、給与未払い・借金返すアテが無い中、社員の佐久間孝一氏が、当時業務用でしか無かったほつれ止めミシン「ベビーロック」を世界初の一般家庭用ミシンとして開発したことで、業界になかった世界初の小型ロックミシン市場を作り上げた。

会社の立て直しの救世主となり、その後ベビーロックは世界へ普及することとなった。このほかにもお菓子・野菜などの個包装機械も50年ほど前から開発・製造している。

自身が社長として倫理を学んで気づかされたことは「社長が変わらなければ会社は変わらない」ということだった。40歳代は常に悩み事が多かった。倫理仲間で尊敬している大村秀明法人アドバイザーから、60代・70代になっても思ったようにはならない。「我を捨てろ」と教えてもらった。その実践として「他人と比べない」「比べるのは1年前の自分」「少しでも良くなったことを思える心がけ」で自身の心が軽くなった。

 

 

倫理を社長である自身が学ぶことで変われる。それは、社員1人1人のために変われる。やがて、社員11人に伝わり心が豊かになった先に「挑戦」があることを知った。

ミシン業界の中で鈴木製作所はほんのわずかなシェアだが、その中で生き残れていることは挑戦し続けているから。その挑戦とは、大手企業がやらないすきま産業を徹底的にやること。その結果多くの特許を取得、それがやり続けている証拠であり会社が存続できていることにつながっている。挑戦を始めてから60年、今も挑戦し続けている。テーマの鏡に映る自分に負けるなとは、できるまでやり続ける自分になれという自分へのエール。

たった1つの開発にでさえ2年~5年の歳月がかかる。それはとんでもなく苦しい日々。栞の12P.86 「一度には出来ないことが多い。第一回にうまく行かねば、第二回、又、第三回と、何度も何度もくりかえし、うまずたゆまずくりかえす。点滴石をうがつ、堅い土に棒杭を打ち込むようなもので、何度か打っている間にぎっしりと入って、もうこんりんざい動かなくなる。又最初失敗すること、これは尊い月謝である。喜んで又改めてとりかかると、いつか大きい成功の栄冠がかがやく。しかし、どうしてもできぬ事がある。行くも帰るも、にっちもさっちも行かなくなる。その時である、古今独歩の妙手は、こうした無類の境窮に生れる。東西無比の秘術はこの時生まれるのだと思って、何の未練も、予想も、後悔もなく、きれいさっぱりと捨ててしまう。」

 

佐久間孝一氏は寝ている間に天からアイデアが降ってくる。それを忘れないように枕元にメモ用紙とペンを置き書き止め実践に移した。失敗を繰り返し追い込まれた人に、それは訪れる。失敗から成功に導かれ、人を感動させるものが生まれた。しかし、失敗も数えきれないほど経験、今でも失敗はある。ただこれも即リカバリーの実践で最終的には信頼される。

失敗は誰でもする。これは対応一つで会社・人が成長し会社のレベルが上がるチャンス。最後までやり抜くことが成功への道である。

 

最後に「我を捨てる実践」として①わがまま②頑固③自己中心④話が長い⑤自信をわかっていない。これは中小企業社長の良いところであり悪いところ。その中でも③の改善が重要。

自身を客観視できるか!=自身が変わる根本→我を捨てる実践すべき。

「金だけ、今だけ、自分だけ」はNG

このことを大村秀明法人アドバイザーから教えられました。

倫理の教えをもとにこれからも挑戦し続けたい。

 

以上が本日の講話の要約です。

私、大江から見れば日大山形高校の先輩であり、同じ地区で生まれ育ったことを知り非常に親近感がわきました。

私の知る鈴木地区長はいつも腰が低く、謙虚な姿勢と物腰柔らかい口調ですので、その失敗と成功の経験談、熱き想いを知り大変良い勉強となりました。私も、物つくり企業ですので、0から1を生み出す苦労は少しはわかっておりますが、想像以上のご苦労・困難を乗り越えてきたことは上には上があるんだなと改めて教えてもらいました。数々の技術で山形から世界へ貢献している鈴木製作所。それは全国TVや報道で知った人も多いはず。若いスタッフさんが入社してくれることをすごく嬉しそうに話している表情が、とても印象的でした。

 

最後まで穏やかな表情でご講話されましたが、内面の常に挑戦する心、自分に負けない心を持ち続け、倫理の実践で家族・社員・会社・地域・山形・日本・世界と幅広く貢献している姿は、我々に勇気を与えてもらったモーニングセミナーとなりました。

鈴木地区長は山形市蔵王での入会ですが、当会会員であり、他にも山形市、霞城、寒河江の計5単会の会員さんです。聞けば、社員がはじめは35名ほどでしたが、今は135名まで増員!

朝礼の「職場の教養」が150部くらい必要だから、いつの間にか所属が増えちゃってね…

とニコニコしながら謙遜しておられました。ご講話ありがとうございました!

それでは皆さん、本日も彩りのある1日にしてまいりましょう!

 

本日の参加人数:モーニングセミナー朝礼21名  モーニングセミナー33

 

次週のご案内

1024日(木) 630~  山形国際ホテル6

講師:山形県倫理法人会 副会長 ㈱大和 代表取締役 栗本正幸氏

テーマ:「倫理指導と実践」

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